リバレッジ・シンキング 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー
先日、リオ五輪に出場していた選手のインタビュー記事を新聞で読んだのですが
「自分のレベルを上げるには環境が大事である。自分よりも高いレベルの環境に身を置くこと。自分よりも高い技術をもった人がたくさんいる環境に身を置けば、自分のレベルも引き上げてもらえる。」
と話していました。
考えてみれば確かにそのとおりですが、自分よりも高い環境に身を置くことは以外と難しいものです。意識しないと、すぐに自分がトップの環境に身を置いてしまいます。人間は易きに流れます。自分を奮い立たせでもしないと、高いレベルに身を置けるようなモチベーションを持続できません。
著者は「自分よりマインドの高い人、マインドの高いネットワークに加わることによって、それに影響され、自分のマインドも上がる。」と申しており、先の五輪選手のインタビューに通じるものがあります。
会社や組織などに属していると、「人付き合い」について悩む事が多いと思います。
対して面白くもないのに輪の中に加わって、ダラダラと食い潰すだけの時間。
付き合いだからと割り切って参加する定例の飲み会。
自分にメリットがないのに、何となく相手に合わせる頼まれごとやお願いごと。
わざわざ遠い方から話を持っていかないと通るものも通らない根回し。
ですが、人付き合いを「自分のレベルを上げるため。」と考えると、付き合うべき相手も見えてきますし、自分が身を置くべき環境も見えてきます。たとえ人付き合いが苦手でも「行っとこうかな。」と前向きに捉える事ができます。行くか行かないかのY字路でも迷いがなくなります。
このように、プラスの効果・多くの成果をもたらす方法を「リバレッジ〇〇」としていくつも紹介しているのが本書になります。
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