「世界観を売る」とか「ライフスタイルを提供する」「ストーリーテリング」の意味がようやくわかった〜D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略

2020.08.14 (金)

 

ストーリーテリングっていうのは以前からマーケティングにおいてずっと言われていたことだと思うんだけれど、その意味がようやくわかった。なるほど、商品そのものを売るよりも、ライフスタイルを売った方がお仕着せ感がないし、そのうえクール。つまり今風である。

 

 

たとえばユニクロではライフウェアマガジンという雑誌を刊行しているのだけれど、あれがライフスタイルを提供する、ということなのだ。

 

 

 

 

ユニクロの商品は衣料品である。服を作って売るのがユニクロだ。けれど、ライフウェアマガジンでは、「ユニクロの商品がいかに高機能か」とか「いかに他社に比べて安いか」と言うことが記載されているわけではない。

 

 

それよりも、ユニクロの服を着たイケてる男女のフォトスナップが並ぶ。ユニクロの服を着て、どこかいい感じの人生を送っていそうな人たちの写真がライフウェアマガジンのメインである。ライフスタイルを提供するとは、そういうことなのだ。

 

 

直接に商品を売ろうとするのではない。「商品を売ろう」とする姿勢は、結果的に抽象的になってぼやける。ガツガツと商品を売るのではなくて、提供するのは「ユニクロの商品を買うとこんなライフスタイルが待っていますよ」とか「ユニクロの洋服を着ているのはこんな人たちですよ」というメッセージだ。

 

 

「ユニクロの商品を買うとこんなライフスタイルが待っていますよ」と言う文句は雑誌に書いてあるわけではなく、読んでいて勝手に想像するメッセージである。ユニクロの服を着た人たちの写真を見ていると、勝手に「ユニクロを着ると、自分もこんな雰囲気の人生をおくれるのだろうか」と想像してしまう。

 

 

「ユニクロの洋服を着ているのはこんな人たちですよ」というのも、ライフウェアマガジンから想像することができるメッセージだ。自分が理想とするような、自分が「いいな」と羨む人生を送っていそうな人たちの写真を見て、「ユニクロを着れば、自分たちも彼や彼女たちのようになれるだろうか」と読者は想像するわけだ。

 

 

このように、発信しているのは商品ではなく、その商品を買うことで待っているであろうライフスタイル。その商品を身につけることで実現できるであろうライフスタイルなのだ。

 

 

ライフスタイルを提供するには、提供する側にしっかりとした世界観がなくてはならない。「こんなライフスタイルって良くない?」「クールなライフスタイルって、こんなんですよ」という考え。これが世界観なのではないかと思う。自分はこんな風に世界を見ている。自分に世界はこんな風に見える。自分はこんな事をすれば、いい人生をおくれると思っている。‥というのが世界観だ。

 

 

しっかりとした世界観を持ち、それに見合うライフスタイルを提供する。

 

 

商品ですら、ライフスタイルを実現するためのものでしかない。商品が初めにあり、それに見合う世界観やライフスタイルを提供するのではない。初めにあるのは世界観やライフスタイルなのだ。世界観やライフスタイルがあり、それに見合う商品を開発する。

 

 

1つの世界観と少数のライフスタイルがあり、それを実現する商品はたくさんあるイメージだ。世の中には色々な環境、色々な価値観があり、それぞれの人が、提供されるライフスタイルを実現できるように、数ある商品の中から自分に合う商品を選んで購入する。

 

 

購入者が商品を購入するのは、ライススタイルを実現するためなのだ。「世界中の人たちが高機能の洋服を着られるように」のようなものがユニクロの世界観だと思うけれど、それを快適なジョギング姿とか、安価でベーシックな部屋着姿とか、そんな形のライフスタイルで具体化・提供する。

 

 

そんなライフスタイルを実現するために、ジョガーパンツとか、エアリズムパーカとか、ワイドフィットスウェットという商品がある。自分に合う商品を買うことで、自分なりにユニクロのライフスタイルの実現を目指すのだ。

 

 

ここではストーリーテリングが重要になる。ライフスタイルという抽象的なものを発信しているため、そのライフスタイルはどういう意味をもっているのか、テキストで説明する必要がある。もちろん、写真や動画も、ライフスタイルを提供するうえで大事だろうけれど、見えない部分までもの「深さ」をメッセージとして発信するには、テキストの方が不可欠だ。

 

 

ユニクロはどうしてこのライフスタイルをいいと思っているのか。このライフスタイルに隠されている意味は何なのか。この写真とユニクロがて提供するライフスタイルとの共通点は何なのか。そんなものを、テキストでもって語るのだ。世界観やライフスタイルは抽象的だ。一言で「これ」と言えるものではない。色々と語る中で相手に感じてもらうしか無い。

 

 

というわけで、D2Cについて学べるいい本だった。難しい言葉も出てこなかったし、読者を飽きさせないように比喩とか図を使ってわかりやすく説明されていた。ダイレクト・トゥ・コンシューマーがどうして世界観やライフスタイルやストーリーテリング関係があるのか。まだピンとこない人は、この本を読んでいただければわかるのだと思う。

 

 


 

 

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