子どもの習い事は、なぜ必要ないのか

2018.12.02 (日)

「野球やりなさい」

 

 

もしかしたら、子どもに対して何かしらスポーツチームに入らせている人がいるかもしれません。例えば野球。日本各地ではまだまだナンバーワンスポーツと言ったら野球なのだと思います。子どもが外で遊んでいて、ボールを投げたりするのが好きなようだったら、やっぱり野球をやさせたくなりますよね。

 

「子どもの才能を伸ばしたい」

「子どもに技術をな何でもらいたい」

 

そんな純粋な思いで、親というのは子どもに何かしらの習い事をさせるのだと思います。習い事をしてくれたら、もっとそれを好きになってくれるのではないか。生きていく上での糧を身につけてくれるのではないか。得意なものを見つけてくれるのではないか。そんな「子どものために」という思いから、何かしら勉強させたり、習い事をさせたり、のはずです。

 

 

ただ1つ気をつけたいのは、「学ぶことは具体化である」ということです。何かの技術を身につけたり勉強したりするのは、ふわっとした純粋な「好き」に対して型をはめる行為になるんです。

 

 

例えばボールを投げるのが好きな子どもは、何も野球が好きなわけではありません。ボールを投げるのが好き、外で遊ぶのが好き、体を動かすのが好き、なのです。最初の好きっていうのは、型にはまった具体的なスポーツに対する「好き」ではありません。「好き」の対象は、もっとモヤモヤとした、ただのイメージです。

 

それを、私たち親というのは、具体化しようとしてしまうんです。だから子どもたちも、元々は体を動かすのが好きだったのに、ただボールを投げるのが好きだったのに、純粋に外で遊ぶのが好きだったのに、野球っていうカテゴリーに分類されてしまうんです。

 

 

この具体化。何が悪いのかというと、好きの対象を野球に見てしまう、ということです。考えが具体に囚われてしまうんです。例えば、「野球で成績が出ないから俺には向いていない」とか「野球で結果が出ないから俺はダメなやつだ」とか。野球っていうカテゴリーでしか判断できなくなるんです。

 

 

野球が好きな人や野球を必死になって練習している人で、結果がついてこなくなったから野球をやめるっていう人、いると思います。でも元々、体を動かすのが好きだったのなら、ボールを投げるのが好きだったのなら、外で遊ぶのが好きなのなら、野球を辞める必要はないんです。

 

 

好きの対象は野球以外のもっと根本的なものであって、その応用としての野球があるだけなんです。野球っていうのは、好きの根本の表面でしかありません。だから、「辞める」とまで考えなくてもいいんです。

 

 

結果が出なくても、好きなんであれば続ければいいんです。野球もそうですが、スポーツとか趣味の世界で、結果が出ないから身を引く、というのがよく見られるんですけど、それっていうのは、物事を具体的にしか見られていないから出てくる考えだと思うんです。

 

 

抽象的な視点を持って見てみれば、一歩上からの視点を持って見てみれば、一歩離れて冷静になって見てみれば、「結果が出ないから辞める」なんて安直な考えは出てこないんです。

 

 

抽象的な考えというのは、生きるのを楽にします。生活するのをもっと自由にします。世の中の常識、社会に流れている雰囲気、人々の間にある空気。そんなものは、抽象的な視点の前では、どこ吹く風です。

 

 

習い事、勉強、学ぶこと。全て具体化です。そもそもの好き、本当に学ぶべきこと、本人の主体性のある意欲。それを枠にはめてしまう行為、型にはめてしまう行為なんです。だから、世の中の大多数がやっていることを、当たり前のように受け入れてしまうんです。

 

 

結果が出ないから辞めるっていうのも、そんな枠にはまった行為です。好きなんであれば、自分が楽しくてやっているんであれば、何もやめなくていいんです。

 

 

もっと枠はまらず、自由に考えて見てください。世の中には、枠とか型がたくさんあって、いつの間にか私たちの考えはこれらの影響を受けてしまいます。自由に考えているつもりでも、いつの間にか常識に流されているんです。

 

 

だから、そもそも自分は何が好きだったのか、元々自分は何がしたかったのか、そんな、「そもそも」とか「元々」を使ってみると、根本を考えられるようになります。ちゃぶ台返しができるんです。

 

 

「Aがいいか、それともBがいいか」と迷っている人に対して、「本当にどっちかしか道はないの? AやBだけでなく、それ以外にも道はあるんじゃない?」って提案できる考えです一歩上の視点から、一歩引いた地点から冷静になってみることができる考えです。

 

 

抽象度の高い問いができるようになる考え、それが物事を自由に考える、枠にはまらない考え、型にはまっていないアイディアなんです。

 

 

外で遊ぶのが好きなんであれば、わざわざ型にはまったスポーツをやる必要なんてないんです。自由に、外で遊べばいいんです。そうすることで、野球の常識から抜け出すことができます。子どもに何かを習わせたり、学ばせたりすること、それっていうのはモヤモヤした好きを枠にはめる具体化なんです。

 


 

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