子どもの万引きで、お店から人件費まで請求されても支払う必要はない。(2)
しかし、私はこの様な場合でも、店に人件費を払うまではしなくていいと考えます。いくら子どもが万引きをして店に迷惑を掛けたとしても、人件費を請求されて支払う事は、一般的でないと思うのです。
まず、万引き被害を警察に通報するのが得策とは思えません。被害に遭った店にとって万引きの処理が面倒なのであれば、捕まえて警察に通報しなければいいのです。
警察に通報したとして、警察は犯人が未成年の場合、少年事件として処理しますが、法に沿って処理する事が一番いい方法ではないと思います。法に沿って処理するといっても、実際に処理するのは人間です。警察も人間です。そこには必ず、「都合」がでてきます。警察は、警察にとって都合がいい処理を選びがちです。だから、必ずしも警察へ通報する事が得策とは言えないのです。
犯人にとっても、法に沿って処理すれば更生して悪い事をしなくなるのかと言えば、そうではありません。確かに制服を着た警察官に怒られる事は、子どもの万引きを抑止する効果があるかもしれません。しかしそれ以上のメリットは見当たりません。少年法は子どもの健全育成を目的にしていますが、それは万人に当てはまるものではありません。どのような処理をすれば子どもの健全育成に繋がるかは個々の事件それぞれ違います。その中で、警察に通報しない方が、犯人の子どもにとって健全育成になる場合は、多々あります。
犯罪が軽微な場合や、犯人の子どもが十分反省している場合など、いたずらに警察に通報しない方がいいケースは多々あるのです。
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