子どもの万引きで、お店から人件費まで請求されても支払う必要はない。(3)
人件費まで支払う事は必要ない理由の2番目は、一般的でないからです。
私はこれまでに何回も万引きの現場に行ってきましたし、万引き被害にあった色々なお店を見てきました。その中で、実際に人件費として犯人やその家族に請求をしたお店は見た事がありません。
お店にとって万引きの発生は面倒という話はよく聞きます。例え万引きが発生しなくても普段の仕事が忙しいのに、警察に対応したり犯人の少年にを見張っていたり、確かに人件費を請求したくなる気持ちはわかります。
「こっちは迷惑なんだよ。人件費払えるのか。」などと犯人の子どもや、その保護者に怒る店主は確かにいますが、実際に請求した人は見た事がありません。「人件費を払う」ように言うには、相当厚い面の皮が必要です。
人件費まで支払う事は必要ない最後の理由として、万引きは起こりうる事として予想ができるからです。
確かに、予想もできない事(道路を走っていた車が、スリップして店に突っ込んだとか)が発生して、その処理に対して人件費というのはわかります。しかし、万引きの発生は、お店であれば予想がつきます。
店である限り、万引きの発生はあり得ますので、その分の人件費は本来、想定内であるべきだと思うのです。お店というのは利益を出すために削られる部分は削っているので、余裕がない事はわかりますが、本来は予め万引き発生も考えて店を回すべきです。
以上のように、警察に通報しなければいい、一般的でない、予想ができる、という理由で「店の人権の請求には応じなくてもいい」と結論づけました。
子どもが万引きした際の参考にしていただければと思います。
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