万引きする幼児って、どんな感じですか?
先日、万引きした5歳の男の子と話ました。コンビニでポケモンカードを約30枚。約5000円。
その子に話かけましたが、こちらの質問にはほとんど黙ったままでした。「お母さんは?」、「どこから来たの?」、「おうちは?」等を色々聞きましたが、返事はほとんど返ってきませんでした。
私がその子から感じたのは、3つの気持ちです。その子の表情や、全身から発する雰囲気から察するに、「大人に対する怖さ」が40パーセントくらい、「まだ意味がわかっていない」のが40パーセントくらい、「黙ってた方が得かな」が20パーセントくらいでした。
「大人に対する怖さ」というのは、その子の目や、立ったまま固まっている状況から感じました。子どもが叱られている時のオドオド感を、その子にも感じました。「怖くて返事ができない、怖くて何て言ったらいいのかわからない」という気持ちが、その子に心にあったと思います。
「まだ意味がわかっていない」は、「万引きしたことの罪深さをわかっていない」、「目の前の大人が何で怒っているのかわからない」という意味です。驚いてキョトンとした、戸惑いの様なものを、その子の目に感じました。「今、自分がいる展開に戸惑っていて、返事ができない」という気持ちも、その子の心にあったと思います。
「黙ってた方が得かな。」は、悪ガキが悪いことをして捕まったときの様な、やや生意気な感じです。若干20パーセントくらいですが、5歳の男の子にも、悪ガキの雰囲気を感じました。「やべ、怒られちゃった。」「下手に何かしゃべるより、黙ってた方が得かな。」という雰囲気を、若干ですが感じました。
以上、3つの気持ちを5歳の男の子から感じました。万引きをする幼児に出くわすことは滅多にないと思うので、この文章からイメージしてもらい、子育ての参考にしていただけたらと思います。
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