プレゼンは「目線」で決まる 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー
目線にフォーカスした、プレゼンの上達法を紹介する本です。
お客さんの目線をうまく誘導したり、自身の目線でお客さんを誘導して、プレゼンなど、人前で話をする場合にうまく話せる様になるための本です。
私は、チャプター3の「トークで目線をリードする」が特に勉強になりました。すぐにでも使える、知っていると知らないだけで差が出る様な、簡単な上達法が多く載ってい
ます。
まず、「さぐり」というものです。プレゼン前にお客さんの温度を確かめる行為で、お客さんと会話のキャッチボールをしながら、温度を確認するのです。芸人さんもされている人が多いらしく、このさぐりで、その日に話すネタを微妙に変えるのだとか。
それから、「腕は前で組むのが基本」という考え方です。本によっては「両脇に自然に垂らす」と書いているものもありましたが、私はどうも「自然に」両脇に垂らすことができません。普段、両脇に垂らしながら立つこともないので、それをしようとすると、どうしても不自然になってしまうのです。
最後に、会場を四分割に分けた自身の目線の動かし方です。中央後方を定位置として、8の字を書くように会場を見渡すという方法。定位置に目線を置いている時は、聞き手を見なくてもいいと言っています。8の字を書くときだけ、聞き手を見るそうです。全体の7割は目線を定位置に置いておいて、残りの3割で会場を見渡すというので、少しは気が楽になります。
明日から簡単に使える、人前で話す際の目線のテクニックを、本書でぜひ学んで見てください。
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