非行少年を説得するには
相手を説得しようとした場合、どういう風に説得したらいいのでしょうか。例えば、周りの人間の言うことをなかなか聞こうとしない非行少年の場合、どのようにしてこちらの要求を飲ませ、更生させるべきでしょうか。
理想は、仲良くなることです。友達になってしまうこと。冗談を言い合えて、お互いに笑いあえて、お互いがお互いの味方になってしまうことです。
友達になってしまえば、頼みごともしやすくなります。「相手の助けになってやろう」という気も起きてきます。「相手に悪いことは言いづらいな」とも思ってしまいます。
私は仕事柄、私に敵対感情を持った人間を説得することが多々ありました。言葉の暴力だけではありません。実際の暴力もありの中、敵対感情を持った相手を、完全アフェーの雰囲気の中、説得するという仕事です。
その中で一番、相手を説得しやすいのは、相手と友達になった時なのです。探り探りの会話の中、相手が笑顔になるツボを見つけて、仲良くなる方向に持っていきます。敵対感情を持っている相手というのは、ツボさえ押さえると、不思議とうまく仲良くできるものなのです。
敵対感情を持っているからこそ、「仲良くしたい」という感情が芽生えるのか。敵対するということは疲れることなのか。敵対感情というのは突っ張っているだけなので、早く落としどころを見つけて楽になりたいのか。ある種のポイントをつかむとコロッと相手は笑顔になります。
そうすると、こちらの要求は以外と通るようになります。笑顔を皮切りに一度仲良くなってしまえば、もう友達です。
友達になら、冗談風に要求を飲ませることもできます。相手も「友達の要求なら飲んでやるか」という気になってしまいます。「友達の役に立ちたい」とさえ、相手は思うかもしれません。
相手を説得するには、相手を自分の味方にしてしまうのが、理想のやり方なのです。
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