はじめてのミニバスケットボール 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー
純粋に考えて、スポーツは非行対策として良好なんだと思います。子どもがのめり込む可能性が高いからです。「うまくなりたい」という気持ちが芽生えれば、非行などという脇道に入ることなく、素直な道に子どもを誘導しやすい。スポーツは子どもにとって、「夢中になるもの」になりやすいのです。
親にとっても、子どもの汗を流して一生懸命に走ったりする姿を見られることは、子どもの可愛さを再発見するいい機会になるのだと思います。
内容は基礎的なものがほとんどです。ですがこれで十分なんだと思います。スポーツを通しての子どもの成長を考えた場合、テクニックよりも基礎的なことで運動神経や体を作ってもらえれば、それが本来の目的です。
「子どもの成長」の他にも「うまくなる」という目的でスポーツを見た場合、基礎的な内容は趣旨にあっています。うまくなるには基礎が大事だからです。スラムダンクのゴリも「基礎が大事!」とずっと言っていました。
YouTubeにもアメリカの子どもがバスケのドリブル練習の様子がアップされていますが、ボールを二つ使って両手でのドリブルの様子で、基礎的な内容です。しかし、そのレベルが半端なく高いです。アメリカのバスケのレベルの高さは、半端なく高い基礎レベルなんでしょう。
本書の構成は
パート1 ボールに慣れよう
パート2 はじめてのシュート
パート3 はじめてのレイアップシュート
パート4 はじめてのドリブル
パート5 はじめてのパス
パート6 親子で鍛える運動神経
パート7 はじめてのルール
となっています。
親目線で、「どうしたら子どもがうまくなれるか」という視点も入った内容です。DVDでも、子どもが練習する際の「お父さんお母さんやコーチ」としてのチェックポイントを教えてくれます。
私としては、「パート2 はじめてのシュート」の「指先を使ってパワーを調節する」という章がためになりました。短い距離で打つ際の「ボールを指先で転がす感覚」や長い距離で打つ際の「指にひっかけるようにする」という表現がわかりやすかったです。シュートを打つ際に、指のかかり具合や手首の返し具合は重要です。その辺りに敏感になって微調整をできるようになるのが、シュート上達への鍵なんだと思います。
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