非行を防ぐため、子どもが見つけるべきものとは何か

2017.02.12 (日)

それは「夢中になるもの」です。非行を防ぐため、子どもが見つけるべきものとは、「夢中になるもの」なのです。

 

非行少年はどの子どもも、「毎日おもしろくない」ような事を口にします。商業施設などでたむろしている子どもたちに話を聞くと、彼らは「他にやることないし。」などと言います。万引きした中学生に「集団で万引きなんかして楽しいか」と聞いたときも、「別に。だって他に面白いことないし。」などと言っていた記憶があります。

 

おそらく、仲間と集まってバカな事をする事よりも面白いものを、見つけられていないのです。楽しくて毎日夢中になれるようなものが、彼らにはまだないのでしょう。

 

子どもが非行に走るのを防ぐには、不良仲間といることに楽しさを感じるようになる前に、何か夢中になるものを子ども自身が見つけることです。

 

そのために家族にできることは、いろいろ経験させることではないでしょうか。スポーツでも、科学でも、読書でも、色々と経験させて、選択肢を増やしてやることです。色々と子ども自身に経験させて、その上で子ども自身に選ばせることです。子ども自身が選ぶ事が、夢中になるコツだと思います。

 

世の中に星の数ほどある選択肢の中から、家族が選んで「ほら、夢中になりなさい。」と子どもに渡しても、夢中にはならないでしょう。周りの人間ではなく、子ども自身で選んで意思決定をすれば、選んだものに愛着も出ますし、選んだことへの責任感も出ます。だから子ども自身に選ばせるのです。

 

子どもには色々と経験させて、頭の中の選択肢を増やしてやります。その上で子ども自身が夢中になるものを見つけることです。そうすれば非行という選択肢の優先順位が下がるでしょう。非行に走ることもなくなります。

 

非行を防ぐために子どもが見つけるべきものとは、「夢中になるもの」なのです。

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