非行を防ぐため、子どもが見つけるべきものとは何か
それは「夢中になるもの」です。非行を防ぐため、子どもが見つけるべきものとは、「夢中になるもの」なのです。
非行少年はどの子どもも、「毎日おもしろくない」ような事を口にします。商業施設などでたむろしている子どもたちに話を聞くと、彼らは「他にやることないし。」などと言います。万引きした中学生に「集団で万引きなんかして楽しいか」と聞いたときも、「別に。だって他に面白いことないし。」などと言っていた記憶があります。
おそらく、仲間と集まってバカな事をする事よりも面白いものを、見つけられていないのです。楽しくて毎日夢中になれるようなものが、彼らにはまだないのでしょう。
子どもが非行に走るのを防ぐには、不良仲間といることに楽しさを感じるようになる前に、何か夢中になるものを子ども自身が見つけることです。
そのために家族にできることは、いろいろ経験させることではないでしょうか。スポーツでも、科学でも、読書でも、色々と経験させて、選択肢を増やしてやることです。色々と子ども自身に経験させて、その上で子ども自身に選ばせることです。子ども自身が選ぶ事が、夢中になるコツだと思います。
世の中に星の数ほどある選択肢の中から、家族が選んで「ほら、夢中になりなさい。」と子どもに渡しても、夢中にはならないでしょう。周りの人間ではなく、子ども自身で選んで意思決定をすれば、選んだものに愛着も出ますし、選んだことへの責任感も出ます。だから子ども自身に選ばせるのです。
子どもには色々と経験させて、頭の中の選択肢を増やしてやります。その上で子ども自身が夢中になるものを見つけることです。そうすれば非行という選択肢の優先順位が下がるでしょう。非行に走ることもなくなります。
非行を防ぐために子どもが見つけるべきものとは、「夢中になるもの」なのです。
関連する投稿
- 日本語文章を書く際の注意点とは。AERAのムックで大御所連中が言っていたこと
- 親は教育ハラスメントに気づくべきだ。9年浪人するという妄信
- 岸辺露伴から教わったリアリティーの話。文章と言葉に説得力を持たせる方法
- 権威の否定。プロとして仕事をするよりもアマチュアの方が尊いという話し
- アドバイスでなくてユーモアを提供しよう
現在の記事: 非行を防ぐため、子どもが見つけるべきものとは何か