子育ての目的は「子どもの独立」なのか

2017.11.24 (金)

子育ての目的については、「子どもを独立させる」というのが一般的な答えだと思います。子育て本や子育て専門家のブログなどを読んでも、子育ての目的を「独立」と書いているのが多いと思います。

 

 

私はそれよりももう一歩踏み込んで、子育ての目的を「子どもが社会貢献できるように」としたいと思います。「社会に利益をもたらすように育てる」とか「社会に何がしかのメリットをもたらすことができるように育てる」という意味です。

 

 

というのは、「独立しているけど犯罪者」というのが存在するからです。たとえ独立していても、犯罪者となってしまっては、子育ての目的地としてふさわしく無いと考えるのです。

 

 

この「独立してはいるけど犯罪者」という存在が、世の中には結構多いのです。もともと警察官をしていた私としては、これを看過するわけにはいきません。

 

 

たとえば知能犯と呼ばれる人たちです。彼らの多くは詐欺犯です。腕力を使う粗暴犯や、コソコソとお金を盗む窃盗犯と違い、詐欺犯は大量のお金を不法に得ては、親のすねをかじらない生活をしています。

 

 

10歳代や20歳代の若者が「簡単にお金を稼げる」という触れ込みに乗って、詐欺組織の片棒を担ぎ、親から独立して生活できるだけのお金を稼いでいるのが、オレオレ詐欺などです。

 

 

確かに親元から独立しているのかもしれませんが、社会に犯罪という名のデメリットをもたらすような存在になってしまっては、子育ての目的を達成したと言えるものではありません。

 

 

そこで「社会貢献できるように」です。詐欺犯などは社会に悪・無法をもたらすもので、その存在は「社会に貢献している」とは言えません。社会に貢献しているとは、犯罪や非行を用いることなく、独立している状態と言えます。

 

 

子どもが一人で食べていけるようになったとしても、不法な方法で生活費や交遊費を稼いでいては、子育ての目的を達成していません。間違った子育ての結果と言えます。

 

 

確かに病気や何かの理由があって親元から離れられない人もいるでしょう。ですが親元から離れられないでいても、社会に貢献していれば子育ての目的が達成されたと言えるでしょう。

 

 

子育ての目的が「子どもの独立」だけでは、まだ足りません。独立して生活している犯罪者がいるからです。犯罪者のように社会に貢献していない人間を育てては、子育ての目的を達成していません。社会に貢献できる人間を育てなければなりません。子育ての目的は「子どもの社会貢献」なのです。

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