モヤモヤしたものとハッキリしたもの〜警察官千葉とうしろうの「ねらい目」
世の中にはモヤモヤしたものとハッキリしたものってのがあって、モヤモヤしたものは具体と呼ばれます。それに対してハッキリしたものは抽象と呼ばれます。この二つはワンセットになって、あらゆるものの両極端に存在します。片一方が具体、もう片一方が抽象です。
で、世の中ではよく具体的が良いことで、抽象的が悪いことっていうイメージがあると思うんですよ。でもそれって良くないと思うんですよね。っていうかもったいない。万物にメリットとデメリットがあるように、具体と抽象にもそれぞれメリットとデメリットがあるんです。
具体のメリットは、分かりやすいってことです。例えば、ラジオの中でも言っているように、上司の指示って、数字が入ると具体的になりますよね。この具体的な指示っていうのは、解釈に幅が出ません。聴く人によってそれぞれ解釈が異なるってことにはならないです。10って言われたら10ですし、500って言われたら500でしかありません。
それに対して抽象のメリットは、想像ができるってことです。解釈の幅が広いんです。例えば「社会人としての自覚を持て」と言われた場合、何が社会人としての自覚なのかを考えなければならず、それっていうのは個人によって幅があるんです。例えば時間を守ることが自覚だと考える人もいれば、しっかりと仕事の結果を出すことが自覚だと考える人もいます。他にも上司に従順であることが自覚だと考える人もいるかもしれません。色々な解釈があるし、色々な解釈ができることが抽象なんです。それっていうのは、頭を回転させなければならないことなんで、頭を回転させることが抽象的だともいうことができると思います。
具体と抽象の関係を意識できるようになると、それまでと違った世界が見えるようになります。
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