悪ガキ3人の不思議な悩み相談体験〜ナミヤ雑貨店の奇蹟
アマゾンでのレビューが高評価だったので読んでみました。確かに面白かったです。ですが、そんなに高評価になる程でもないのかな、というのが率直な感想です。なんとなく予想できた展開だったので、想定内のストーリーでした。
やっぱり悪ガキ3人という主人公だったので、共感できなかったのがあります。私は犯罪を繰り返す様な悪ガキはカスっていうのを直に見てきています。この本では悪ガキというのを綺麗に書きすぎです。リアルな世界での悪ガキっていうのは、ちょっとやそっとでは心を入れ替えないし、優しさを見せるものでもないんですよね。「さまよう刃」の悪ガキくらいが丁度良く感じます。
それと、ナミヤ雑貨店と円光園の繋がりもなんとなく中途半端な気がします。確かに繋がりはあります。話の中で、繋がりと繋がりの秘密が明かされていきます。それが期待していたほどのものではなかった、ということです。もっと深い、だけど予想できなかった様な繋がりを期待していたのですが、裏切られることはありませんでした。
これもスッキリとは終わらない、東野圭吾作品特有の終わり方だと思います。冒頭からずっといい感じの勢いで読んでいたのに、終わりの方は「えっ」ていう感じ。作者がその着地点を狙ったものなのだとしたら、やはりこれも好みの問題なのかもしれません。
確かにスッキリしない終わり方をする作品もあります。エヴァとか謎を残したままです。だけどエヴァはあれはあれで、残した謎がいい感じの余韻となるのですが、東野圭吾作品の場合、余韻とならないんですよね。急にストーリーが終わる、急に読書が終わってしまう感じです。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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