悪ガキ3人の不思議な悩み相談体験〜ナミヤ雑貨店の奇蹟

2018.08.31 (金)

 

アマゾンでのレビューが高評価だったので読んでみました。確かに面白かったです。ですが、そんなに高評価になる程でもないのかな、というのが率直な感想です。なんとなく予想できた展開だったので、想定内のストーリーでした。

 

 

やっぱり悪ガキ3人という主人公だったので、共感できなかったのがあります。私は犯罪を繰り返す様な悪ガキはカスっていうのを直に見てきています。この本では悪ガキというのを綺麗に書きすぎです。リアルな世界での悪ガキっていうのは、ちょっとやそっとでは心を入れ替えないし、優しさを見せるものでもないんですよね。「さまよう刃」の悪ガキくらいが丁度良く感じます。

 

 

それと、ナミヤ雑貨店と円光園の繋がりもなんとなく中途半端な気がします。確かに繋がりはあります。話の中で、繋がりと繋がりの秘密が明かされていきます。それが期待していたほどのものではなかった、ということです。もっと深い、だけど予想できなかった様な繋がりを期待していたのですが、裏切られることはありませんでした。

 

 

これもスッキリとは終わらない、東野圭吾作品特有の終わり方だと思います。冒頭からずっといい感じの勢いで読んでいたのに、終わりの方は「えっ」ていう感じ。作者がその着地点を狙ったものなのだとしたら、やはりこれも好みの問題なのかもしれません。

 

 

確かにスッキリしない終わり方をする作品もあります。エヴァとか謎を残したままです。だけどエヴァはあれはあれで、残した謎がいい感じの余韻となるのですが、東野圭吾作品の場合、余韻とならないんですよね。急にストーリーが終わる、急に読書が終わってしまう感じです。

 


 

 

 

 

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