7つ星の自己PRをあなたへ 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー
「自己PR」についての本です。「自己PRがいかに大切か」「自己PRとは何か」「自己PRをいかに作るか」についてが著者の言葉で語られています。著者は、普段スポットライトが当たらない自己PRにスポットライトを当て、自己PRというものを深く掘り下げています。
人生で幸運をつかむには、チャンスをつかまねばなりません。チャンスは人との出会いで生まれると著者は説きます。いつどこでいいチャンスに巡り合うかわかりません。来月かもしれませんし、明日かもしれませんし、今日これから大きなチャンスに巡り合うかもしれません。
いつ来るかもわからないチャンスのために、自己PRを準備しておこうというのが著者の主張です。なぜなら、自己PRによって、相手に与える印象が違ってきます。チャンスをものにできるかどうかの分かれ道となるのです。
自己PRの時間は、だいたい2分です。2分で話せるのは約600文字です。たった600文字を入念に準備すれば、チャンスを可能性が上がるのです。
自己PRとは何でしょうか。まず、「自分が、誰に何をすることで世の中に貢献しているのか」を自分の言葉で伝えること、が自己PRだと著者は言います。自己アピールをすると嫌われますし、自己紹介では物足りません。自己PRや自己紹介と、自己アピールは別物であると意識しておかねばなりません。
自己PRの目的は、未来への自分の想いや考え方を、相手目線で伝えることによって共感を起こすこと、だと著者は言います。なぜなら「共感によるファンづくり」が、自己PRの本質だからです。
理解、協力、応援してくれるファンが多ければ多いほど、人生はうまくいくのだそうです。
「あなたは何の専門家ですか」「あなたは、誰のどんな悩みをどのように解決する人ですか」「あなたはどのような想いで、今の仕事をされていらっしゃるのですか」
この3つの質問に答える形が、自己PRになります。この3つの質問に答えられるようにするには、
・あなた自身の価値観
・あなたの仕事に対する信念
・専門家としての誇り
・理想とするお客様
・お客様に約束できること
・商品・サービスの内容
・どの順番で何をどう伝えるか
をしっかりと考える必要があります。この7つ要素をしっかり考えてておくこと。それによって自己PRが完成します。その準備によってチャンスを掴む可能性がグンと上がり、人生がうまくいくというのが、本書の説くところです。
あまり意識することのなかった自己PRにスポットを当て、チャンスを掴む足がかりに、あなたも本書を読んでみてはいかがでしょうか。
関連する投稿
- どら焼きを食べながら「怒りについて」を読もう
- ローマ皇帝は桜木花道なのか。BBC「ザ・ローマ」に見るレトリックと詭弁
- すべての本の共通点。本には何が書かれているか〜ドラえもんの読書感想文が書ける
- 正当な対価という自己都合な倫理〜お金は銀行に預けるな
- どうして文章を書いていると考えがはっきりするのか〜伝わる・揺さぶる!文章を書く
現在の記事: 7つ星の自己PRをあなたへ 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー