非行を防ぎ、素直な子どもへ

非行や犯罪を防ぐために家庭でするべきことは、想像する時間を持つことである。犯罪者や非行少年のみならず、マナー違反の人間や、トラブルメーカー、チンピラ、不良。彼らがどんな人間かというと、想像することができない人間なのである。

 

 

具体に囚われていて、想像の重しになっているのである。具体に囚われているが故に、想像が広がらない。極めて自分に近いところしか見ることができないでいるのである。主観でしか物事を見ることができない。客観の視点が欠けているのである。

 

 

視野を広げるために、想像を広げるために、視点を広げるために、見えないものを見るために、相手の身になって考えられるように、そのための方法として、私は本を読むことをお勧めしたい。

 

 

ポイントは、一人で想像することができることである。一人の時間を作ることである。見えにくいものを見ようとする想像力が育まれる。具体的なものに囚われず、その裏にある物事の芯の部分を見ようとすることができる。加えて、世界を外側にも広げることができる。

 

 

本を読むことでまず外側が鍛えられるだろう。多種多様な価値観に触れることができる。自分が「こうあるべきだ」「こうなんじゃないか」「こうに違いない」と思っていたものが、実は自分だけの主観なのだと知ることができる。

 

 

自分とは違う立場の人間、自分がまだ経験していないことを経験している人間、自分とは関わりのない世界の人間、そんな人たちと関わることができる。しかも部屋の中で一人で。

 

 

喧騒のない静かな世界で視野を広げることができる。これが、実際に人に会うこととの違いではないかと思う。視野を広げるには他の人の価値観を見なければならないが、人に会うと大事な「自分一人の時間」が奪われてしまう。そこで、読書なのである。一人にして、他の人間と会わずして、喧騒に接することなく、静かに外側に世界を広げることができる。

 

 

読書は、内側にも世界を広げることができる。「自分はどう思うのか」を深掘りすることができるのである。この本にはこう書いてある。では自分はどう思うのか。この著者はこう思っているが、自分はどう思うのか。そんなことを考えていると、やがてはもっと深い部分を考えることになる。

 

 

「自分の本音はどこにあるのか」「自分はどんな人間なのか」「自分は人生で何を成し遂げたいのか」「自分はどんな社会を作りたいのか」

 

 

それを考えるためのきっかけが、読書とも言える。これを考えるようになると、おそらく優しさとか寛容さが育まれるのではないだろうか。なぜなら、他者に厳しい態度をとって得るものは、リスクの割にそんなにない事に気付くからである。

 

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「素直さ」を考えるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。

 

自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。

 

 

 

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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

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