なぜ、子どもや非行のことで「起業」するのか

2016.03.11 (金)

揺れ動く気持ちの中で、平静を装う自分のプライドのためでもあります。

 

確かに起業すれば、悩みの多くが解決します。

 

職場の縛りに縛られることなく、自分の責任で仕事ができます。自由な時間が増えます。自分の裁量で仕事ができます。嫌な人間と無理して一緒に仕事する必要もありません。市場の中で自分を成長させることができます。消費行動のすべてに通ずることができます。責任を持って自由に生きる事の姿勢を子どもに見せる事ができます。

 

けれども、本当はそんな綺麗事だけが理由ではないのです。

 

会社では、同僚や友人が、昼も夜も一生懸命に仕事して成果を出します。一緒にスタートしたはずの人間が、どんどん会社人間になっていくのです。同期だけでなく、後輩も。まだまだ学生気分が抜けていないように見えた先輩も、徐々に、だけど確実に会社人間になっていきます。

 

仕事を覚えて、出世して、給料も増えて、結婚して、ローンで家を買って、子どもを育てて、職場に縛られて、新しく買った家にもあまり帰れず、もっと働いて、職場から離れられなくなって・・。

 

そんな周りの空気についていけない自分がいます。そんな会社人間になる事はしたくありません。冷静に考えて、会社に縛られて出世する人生はリスクでしかありません。けれども、出世しないで「俺はいいよ」と冷静なふりをして周りを見ている、そんな自分が不安でもあるのです。

 

逃げているだけではないのか。会社での競争から脱落しただけの人間なのではないか。

 

そんな中、自分のプライドを保つための手段が、起業なのです。

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