子どもの非行を防ぐ、想像のネガティブ・アプローチとは
子どもの非行を防ぐための基本は、「間違っているのは自分かもしれない」って考えることです。多少、ネガティブかもしれませんね。「間違っているのは自分かもしれない」なんて。でも、。「自分が」「自分が」と言っていたのでは、それって自己中です。警察の仕事って、基本的には自己中な人たちとの関わり合いになります。
医者が、病気を持った患者との関わり合いの中で仕事をするように、駅員が、駅を利用する人たちとの関わり合いの中で仕事をするように。警察は、自己中な人たちとの関わり合いの中でする仕事なんです。で、そんな自己中な人たちとはどういう人たちなのか。それは、自己中であって、しかも自分が自己中であることに気づいていないんです。
基本的に、人間とは自己中な生き物です。この記事を書いている私もそうですが、自分以外の目を通して物事を見ることはできません。自分以外の頭を使って物事を考えることもできません。だから、自己中でなくなるには、想像することがキモになります。考えること、妄想することです。自分の脳みそをフル回転させるのです。生易しい、気持ちのいい「風」くらいでは全然ダメです。以前、「ツイスター」というアメリカの竜巻をメインにした映画がありましたが、そのくらいの暴風雨をイメージしてもらえればと思います。頭の中に竜巻が吹くくらい、頭をフル回転させて、相手の立場を想像するんです。そうでもしないと、なかなか自分目線からの脱却は難しいでしょう。
子どもの非行も、犯罪と一緒です。年齢が20歳よりも上か下か、の違いだけですから。ということは、非行も要は、自己中だからなんです。自己中でなければ、非行には走らないでしょう。自分目線だけでなく、他の人の頭の中も想像できること。しかも、その子どもの周りの人間が。
子どもを非行に走らせたくないのなら、周りの親が実践しましょう。「間違っていたのは自分かもしれない」って考えて、自分が頭をフル回転させて考えるんです。「非行に走らせないにはどうしたらいいのか」を。
で、その際にポイントは、自分のケース、自分の家庭、自分の子ども、自分自身を特殊視しないことです。特別な存在だと思わないことです。自分のケースを特殊だと考えていたのでは、想像が広がりません。よくいますよね。人の話を聞いた後に、「自分の場合は特別だから当てはまらないよ」といって、そこで頭をフル回転させるのをやめてしまう人。「自分の場合は」といって、そこでやめてしまっては、頭をフル回転させるのをやめたも同じです。相手目線になるのを諦めたことと同じです。結局は自己中から抜け切れていません。
繋がりを考えるんです。見えない関わりを見るように想像するんです。どうすれば自分のケースに当てはめるkとおができるのか。そのままで自分のケースに当てはまることなんて、何もありません。そんなことを言っていたら、何事も当てはまらなくなるでしょう。世の中の教えが、全て無駄になってしまいます。世の中から法則というのがなくなってしまいます。ニュートンが、リンゴと星を繋げたように、物事を、自分を、周りと繋げて考えるんです。そうすれば、見えなかった「今後どうすればいいのか」が見えるようになるはずです。
自分を塊としてみないことです。一つの具体的な塊、周りと隔絶された一つの個体として見ると、関わり合いが見えなくなります。みずに垂らした水彩絵の具が、ワアッと水に溶けていくように、自分を広がりのある、周りと同一のものとして見ると、つながりが見えるようになります。向こう側の法則や教えを、自分にも応用できるようになります。
アイディアを持ってくること、自分に応用すること、自分の側で使えるものはないかと考えることで、頭が回転されます。「今後どうしたらいいのか」という道が見えるようになります。近くのものを応用するよりは、遠くのものを応用できるように視野を広げてください。近くのものよりも遠くのもの。応用できる範囲、想像を広げられる射程は、近いよりかは遠い方が有利です。より遠くまで射程を伸ばして、想像できる範囲を広げてください。
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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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