子どもの声を聞いて非行なき子育てをするには◯◯が必要
子どもの声を聞くには、非常に忍耐が必要です。
子育てに関するどの本を読んでも、だいたい同じようなことが書いてあります。怒らないで。子どもの意見を尊重して。親が主体にならずに。だけど、これらのことを実践する事がいかに難しいことか。
子どもを愛すればこそ、どうしても親が主体になってしまう。子どもを大事にと思えばこそ、子どもが歩むべき線路を敷いてしまう。子どもの将来に期待すればこそ、あれもこれもと詰め込みたくなってしまう。
本来、親はそういうものなのかもしれない。親だって、ただ生きているわけじゃありません。人生経験を積んでいます。笑いあり涙ありの人生を生き抜いてきたのです。楽しい思い出や嬉しい思い出ばかりでなく、苦しい事や悔しい事をたくさん経験しています。その中でどんな親にも「こうしておけばよかった」「これはしないほうがよかった」という人生経験が必ずあります。それをかわいい人生の後輩にほどこしたいのです。子どもには自分よりもいい人生を歩んで欲しいから、口をすっぱくしていってしまうんです。
子どもはそんな事を知らないので、なかなか親の都合どおりに動いてくれません。親の心、子知らず。先人がすでに人生ですでに「こうしておけばよかった」「これはしないほうがよかった」という経験をしているというのに、また同じ事を繰り返そうとしている。
だから、ついつい子どもの主体性を無視した子育てをしてしまいます。子どもの感性よりも、自分の経験を優先してしまいます。子どもに親の人生を押し付けようとしてしまいます。
だけど、そこが抑えるべき所です。
確かに自身の経験上、野球をやってとても楽しく充実した日々を過ごせたのかもしれません。英語を勉強して、受験競争を有利に進められたのかもしれません。自身はコミュニケーションが不得意だから、もっと友人を多く持っていれば人生を有利に進められていたのかもしれません。
しかし同時に親自身も知っているはずです。親から押し付けられた事で、よかった事はほとんど無いことを。自身も親から言われて嫌な思いをして、反発してきた経験があるはずです。子どもはなかなか親の言う通りに動かない事を、知っているはずです。
子どもが言う事を聞かないけど、どうしたらいいか。子どもが親の言う通りに動かないけど、どうしたらいいか。子どもが親自身と同じ失敗をしようとしているけど、どうしたらいいか。
子どもはそういうものだと割り切る事です。自覚しましょう。自分と同じように、子どもも親に反発して育つことを。
親世代で必要だった物事が、子ども世代で必要であるかどうか、わかるものではありません。多くの本にも書かれています。世の中が変わるスピードが、どんどん加速していっています。親世代での常識が、子ども世代では通用しません。インターネット革命が今後ますます進行し、グローバル化が進み、個人と組織がフラットになります。
子どもが思い通りに動かなくても我慢しましょう。子どもの行動が気に入らなくても怒るのをやめましょう。子どもが将来失敗すると感じても、暖かい目で見守りましょう。
だから忍耐が必要なんです。子どもの声に耳を傾けるのは、簡単にできることではありません。感情をこらえて、ぐっと踏みとどまることが必要です。子どもを一人の人間としてとらえ、自主性を尊重するべきなんだと思います。
親の言う事を子どもはなかなか聞きません。が、忍耐をもって子どもの声に耳を傾けましょう。
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