ノマドワーカーという生き方 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー
この本に感銘を受けたという人がいる一方、アマゾンのレビューでは辛口のコメントも見受けられます。「いい本」なのか「それほどでもない本」なのか、「どっちなんだろう」と思って読んでみました。結論は、どちらかというと「いい本」です。ただし、どちらの側の気持ちもわかります。
「今の時代のノマドワークスタイルというのは、決して一部の裕福な人や資産家などの成功者だけに許された特殊なものではなく、僕らごく普通のサラリーマンだった人間にも有効な働き方の一つになったのだということを知っていただきたかったのです。」
本書の主張の核となる部分は、このようなものだと思います。だから著者は、「自分が大した人間でもなく、普通の皆さんと等身大の人間です。」という主張を言わんが為に、「ワザとあまり大したことのない様子を本の内容にしたのではないか。」とい思います。
アマゾンのレビューで「この程度でよく本を出せたな」とか「ドヤ的な内容」というレビューを目にするのは、この為だと思います。ワザと読者と背の高さを合わせたのだと思います。
実際、本書を読むと、「自分にもでできるなら。やってみたいな。」と思います。アイフォーンのアプリを紹介したり、朝食や昼職をなどをパシャパシャ撮ってホームページにアップしたり。なんでもない日々の生活をアップすることで、「自分も挑戦しうよう」という気を読者にも起こさせようとしているのでしょう。
会社員とノマドワーカーの間で気持ちがグラグラと揺れている肩にオススメの一冊です。
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