お祭りで犯罪は起きやすいか2(群集心理と犯罪)
夏のこの時期、お祭りなどのイベントでは犯罪が起きやすくなります。群集心理が働くからです。
群集心理には匿名性、被暗示性、感情性、力の実感などがあります。
これらの感情が合わさると、犯罪が起きやすくなります。後進国の地震に被災した街で、集団で小売店を襲う人たち映像をみたことがあると思います。中東で、集団で政権に対する要求を声高に叫ぶ人たちの映像を見たことがあると思います。
集団では、犯罪を犯してしまいがちです。多人数でケンカになったとします。誰か一人が相手を殴ると、「俺が殴ってもわからない」、「俺だって強い」、「俺だって相手が憎い」、「みんなと一緒に俺も殴ろう」という感情が出てくるのです。
集団での万引きもしやすくなります。「皆んなの前で、ワルを見せたい」、「自分だけ真面目なのは嫌だ」、「俺が盗ったってわからないだろう」、「俺はできる奴だから、盗みもできる」。そんな考えが、お祭りの高揚感に支えられてでてくるのです。
お祭りのあと、いつまでも家に帰らず、友達といたくなります。「俺だけ帰るのは格好悪い」「夜に友達と遊んでいるのがこの上なく楽しい」、「皆んな帰らないようだし」。
群集心理は警察には、なじみのある言葉です。機動隊などは、群集心理が発生しやすいお祭りや集会などで犯罪を抑える存在です。お祭りなどでは、群集心理も考えて、警戒や警備をしています。
暑い日が続き、お祭りなどのイベントが多く開催される時期です。子供たちだけで、お祭りに行くこともあると思います。が、群集心理への警戒を頭の隅に入れておきましょう。
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