子どもが非行に走るのを防ぐには、抑えなければならない感情がある
非行に走る子どもの多くに見られる特徴として、「怒りやすい」のがあります。怒りの感情をあらわにして、相手を威嚇することです。人と意見が違ったり、人と対立することがあると、怒りの感情を相手にぶつけて自分を押しとおすことです。
確かに怒りをあらわにすれば、自分を押しとおすことができるかもしれません。意見の対立や交渉の際に、自分を有利に持っていくことができるかもしれません。
怒りで自分を押し通し切ることができれば、高揚感も得られます。征服感とでもいいましょうか。相手を屈服させることができたことに対する満足感です。自分の立場が相手よりも上にいることを感じるような達成感です。
ですが、怒りを多用することは長期的に見て絶対に不利です。ごく短期的な満足感しか得られません。いつどこでも通用する手段ではありません。自分の周りの狭い範囲でしか通用しない手段です。
自分の成長も望めません。普通、誰かと対立したり交渉したりすることは、回数をこなせば立ち回り方を上達させることができるものですが、怒りに頼ったやり方では、自身の成長が期待できないのです。
怒りやすいことは格好悪いことである意識を育むことが必要です。やはり、周りの大人次第です。怒りの感情で押し通す姿を目の当たりにすれば、子どもはそれを学んでいきます。怒りの手段を、交渉ごとで使うようになります。
「キレる」という表現を聞くことがあります。怒りをコントロールできなくなることです。
ですが、「キレる」などということはあり得ません。それは「キレたんだからしょうがない」という話を聞くことがありますが、それは甘えでしかありません。怒りを抑えられない幼い自分への甘えです。
怒りの感情は、自分え出し入れしているものです。「キレたからしょうがない」「怒りの感情が湧いていきた」などと言わず、きちんと自身と向かい合って怒らなくてもいい方法を確立しなくてはなりません。
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