非行少年の立ち直りのために、われわれ大人ができることとは。
非行というのは、我々大人からすると、なかなか理解できないものがあります。
学校で友達と遊ばないで、ゲームセンターに一人で入りびたったり。わざわざ派手な服を着て来て、友人と一緒に万引きをして捕まったり。痛い思いをしてまでケンカしたり。わざわざ大人から叱られる様なことをしたり。
しかし当の子どもたちからすると、そうでもないようです。子どもたちは、無意識のうちに非行をすることによるメリットとデメリットを両天秤に掛け、非行を行っている様です。
一見非行には、痛い思いをしたり、孤独になったり、叱られたりと、マイナスの事しかないように思えます。しかし子どもたちからすれば、プラスの事を得られると無意識に考え、非行を行っている様です。
プラスの事というのは、おそらく満足感なんだと思います。周りから注目されたり、大人から構ってもらえたり、男らしい所(?)をアピールできたり。非行をする事によって満足感を得たいがため、痛い思いや苦しい思いをしてまで、非行を選んでいる様です。
ただ、その考えは短絡的と言わざるを得ません。社会で経験を積んだ大人には、非行によって得られる満足感に大したメリットがないのはわかりますが、子どもにはまだわからないのです。
非行少年が立ち直るために、われわれ大人ができることは、本当の満足感を教えることだと思います。ケンカや万引きや、友人とつるんで騒ぐ程度では得られない、満足感です。スポーツや勉強や社会活動や文化活動など、努力という長いトンネルを抜けてようやく達成できる、真の満足感です。
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