子どもと接する際も役に立つ、ケンカの仲裁のポイントとは(3)
落とし所の見つけ方は、まずはお互いの主張をはっきりさせることです。その上で落とし所を見つけていくのです。
うやむやな主張をすり合わせて落とし所を作っても、「俺はそんなことを言いたいんじゃない」と言われてやり直す羽目になります。落とし所を見つける前に、当事者の主張はハッキリさせておきましょう。
しかしケンカの当事者というのは言い合いをしていて、それぞれに主張なんかあるのでしょうか。お互いに言いたいことを言っているだけなのに、ケンカの当事者というのは、自分の言い分を持っているのでしょうか。
実はケンカの当事者には、はっきりとした主張がないことがほとんです。彼らは、自分の言い分を持っていないことが多いのです。その場の勢いで熱くなって言っているだけなので、筋の通った主義主張なんかないのです。
ですが不思議なことに、ケンカの当事者に対して「あなたの主張は何か」と聞くと、「自分は相手の◯◯に対して不快に思って抗議している。」とか「自分は◯◯だと思っている。」などと「自分の主張はこうだ」という答えが返ってきます。
実際にケンカの当事者に「じゃあ、あなたは相手に何を求めているの?あなたの言い分は何なの?」と聞くと、さも「自分にはケンカするだけの正当な理由がある」とでも言いたげな返答が返ってきます。
おそらくプライドが邪魔して、「主張なんかない」と言えない人がほとんどなのだと思います。「意味なくケンカしている」「言い分があるわけではないがケンカしている」というレッテルを貼られたくないがために、即興で自分の主張を作る人が多いのです。
しかし本心は違うにせよ、当事者から主張を引き出せられればこっちのものです。後は相手の主張と重ね合わせ、うまく利害が合うところ、いわゆる「落とし所」を見つけるだけです。
ケンカをうまくまとめるコツは、落とし所を見つけることです。つられて熱くならずに冷静に対処し、うまい落とし所を見つけましょう。
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