非行の兆しを見せた子どもの心開く方法の、もう一つの効果とは
相手が言うことをそのまま言い返すことの、もう一つの効果について書きます。
前回のコラムで、「非行の兆しを見せた子どもに心を開いてもらう方法は、相手が言うことをそのまま言い返すこと」であると書きました。「そのまま言い返すこと」には、もう一つ重要な効果がます。それは、「相手に共感できるようになる」という効果です。
たとえ相手が話す内容に共感できなくても、相手が言うことをそのまま言い返すと、相手に共感することができる効果があるのです。相手が言うことを言い返すことで、無意識のうちに相手を受け入れているのかもしれません。
「行動が感情を制御する」という言葉があります。相手の言うことを言い返すこと(行動)によって、自身の反発する気持ちを抑えて相手に共感する(感情を制御する)ことができるのです。
非行少年とは、いわゆる悪ガキです。言うことになんでもかんでも共感はできません。しかし、悪ガキに立ち直りを求めるには、悪ガキにも心を開いてもらう必要がありますし、そのためには相手に共感を伝える必要があります。
自身の納得できない気持ちを抑えて相手に共感を伝えるには、会話のリズムを調整して、相手の話を受け入れる必要があります。そのための言い返しでもあるのです。
相手の言うことをそのまま聞くだけでなく、自分自身で繰り返すことで、受け入れる準備を頭が勝手にしてくれます。相手が言うことを繰り返すことは、相手と自分自身の両方に効果がある方法なのです。
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