親と子のアドラー心理学 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー
子育てにアドラー心理学の教えを応用しようという内容の本です。
ですが、実はほとんど読んでいません。読んだのは10ページくらいです。初めの数ページと、最後の方の数ページのみ。というのは、数ページ読んだだけで「あ、だめだな」と読むのを諦めてしまいました。失礼ですが、あんまり読む価値ないかなと。
有名人の子育てブログのような、世界観のせまさと「うちの子育てすごいでしょ?」感を感じたからです。
私の中でアドラー心理学とは「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」なのですが、確か「幸せになる勇気」の中で、著者は、「子どもが本当に自立したのならば、親や教師に対して‘‘自立させてくれて、ありがとうございました’’などとお礼を言ってくることはない」と言っていました。
「親や教師など、自分を育ててくれた人間がいたから自分は自立できた」などと思われることは、本当の意味で子どもは自立していない。そのような感謝を感じさせることなく子どもを自立させることが、真の意味で子どもを自立させることである。」
という内容だっだと思うのですが、本書では、初めに著者が自分の息子から子育てに関するお礼の手紙をもらったところから始まります。
そして最後の方まで、「自分たちの子育てはこんなにも幸せに満ちていた」「自分たちの息子はこんなにも素晴らしく自立した」という論調で進んでいくのです。
さすがに読むに耐えられないと思い、本を閉じてしまいました。手前みそや、事例が自分たちの子育てのみでは、あまり説得力は得られないなという教訓を得られた本でした。
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