子どもの非行をなくす「抽象化思考」のプラスαとは(その1)

2018.05.26 (土)

抽象化思考は「非行がなくなる」のみならず、まだまだプラスαでいいことがあります。まず、人を説得できるようになります。次に、勉強(特に国語)の成績が上がります。さらに、考える力が身につきます。最後に、アイディアマンになれるのです。

 

 

人を説得できるようになるとは、言葉や文章に説得力が出るということです。文章は具体と抽象の往復でできています。一つのトピックに対し、様々な抽象度(具体度)の表現で発信することで、説得力をつけているのです。

 

 

例えば「本を読むことはいいことだ」というトピックについて言いたい時、それだけでは説得力がありません。具体例をいくつかあげるのです。「私は本を読んで、物事の裏側を考える癖がついた」「私の友人も、本を読むことで、人と議論することに自信がついた」。

 

 

そうすれば「本を読むのはいいことだ」というトピックに真実味が出てきます。このように抽象度合いを意識した発進をすることで、相手に理解してもらいやすくなるのです。

 

 

次に勉強(特に国語)の成績が上がります。直接的には国語ですが、「国語は全ての強化の基礎」であることを考えると、他の強化にも波及することでしょう。国語では言い換えの問題がよく出てきます。問題文を読む際、「『つまり』や『たとえば』に着目する」ことを、国語の授業で先生から教えられた記憶はないでしょうか?

 

 

国語の問題文も、同じ主張の繰り返しにすぎません。ただ説得力を持たせるために抽象度を変えているのです。「たとえば」の後には具体的に言い換えた文が来ますし、「つまり」「要は」の後には抽象的に言い換えた文が来るのです。抽象化を意識することは、国語の問題を解くにも役立つのです。

 

 


 

 

 

 

プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぎための素直な頭のつくり方」です。

 

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

 

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