子どもの非行をなくす「抽象化思考」のプラスαとは(その2)
抽象化思考は「非行がなくなる」のみならず、まだまだプラスαでいいことがあります。まず、人を説得できるようになります。次に、勉強(特に国語)の成績が上がります。さらに、考える力が身につきます。最後に、アイディアマンになれるのです。
考え力が身につきます。というのも、考える行為の中でも抽象化というのは、その中心にあるからです。
おそらく動物は考えることをしないでしょう。それに対して人間は考えることをします。動物の中で人間だけが思考するのであり、その他の動物は思考しないのです。なぜか。それは具体の世界に生きているからです。
たとえば私たちは、子どもの時に教育を受けて来ました。小学校と中学校の義務教育、それと高校や大学まであります。それはなぜでしょうか。それは生きるためですよね。生きるのに必要な力を取り入れようとして、勉強しているのです。
それは抽象化された法則を学んでいるのです。もしも具体の世界だけに生きているのであれば、ひたすらエサを取ろうとするだけでしょう。勉強なんかせず、ただひたすら空腹を満たそうとするでしょう。それなのにエサを取らずに勉強しているのは、そのほうが生きるのに都合がいいからです。
「エサを取る」という直接に生死に関わることをせずとも、抽象化された法則を学ぶことで、「生きる」という行為においてより高いパフォーマンスをあげることができるからです。国語を学んで、数学を勉強して、などのほうが、直接にエサを取るよりも、よりよく生きることができるからです。
このように、考えることの中心には抽象化があるのです。
最後にアイディアマンです。抽象思考を身につけると、アイディアマンになることができるのです。「アイディアは既存ののもの組み合わせに過ぎない」とはよく言われることばですが、アイディアは抽象化思考によって、閃くものなのです。
抽象化思考は身につけると、今アイディアを出そうとしている分野に、他の分野からの応用を持って来ることができるのです。この応用を持ってこられる力が、抽象化思考なのです。
このように、抽象化思考は「非行がなくなる」のみならず、プラスαでいいことがあります。まず、人を説得できるようになります。次に、勉強(特に国語)の成績が上がります。さらに、考える力が身につきます。最後に、アイディアマンになれるのです。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぎための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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