プレゼンでは小芝居で親近感を。中田敦彦さんのユーチューブ大学が面白い

2020.09.15 (火)

中田敦彦さんのYou Tube大学。最近になってハマりだしたんだけど、これがすごく面白い。プレゼンの手本になって、為になる。正直、今までなんとなく毛嫌いしていて見ていなかった。どこか「あんなもん、詳しい人はは見ないだろ? 見るのは素人だけだろ?」という感じだった。

 

 

けれど、今まで見ていなかった自分が恥ずかしいくらい面白かった。ほんとうに不思議なんだけれど、初めの1〜2分を見ると、残りの時間、全部を見たくなってしまう。つかみの部分で掴まれてしまうと、離すことができないのだ。

 

 

しかも最後まで飽きさせない。一時間ほどの時間なんだけど、常に面白い。ポンポン、ポンポン笑いというか、面白さがコンスタントに出てくる。僕も色々とプレゼンを見てきたけれど、「飽きさせない」とか「面白い」という意味で本当にためになるプレゼンだ。

 

 

こういう飽きさせないプレゼンを見ると、「プレゼンの世界も広いのだ」ということに気づく。今までとある書店の店長のプレゼンが「うまい」と思って見てきたけれど、改めて「他にもプレゼンが上手い人はたくさんいる」という当たり前の事実に気付かされた。プレゼンに対して盲目的になっていた。

 

 

上から目線ではない

まずこれがいい。上から目線ではない。「You Tube大学」っていうタイトルだと、「先生が生徒に教えてあげる」のようなイメージがあったのだけれど、そんなことはない。目線がひたすら視聴者と同じ。「自分も知らない人間のひとりなんですけど」とか「自分も最近までは知らなかったんですけど」というスタンスで話している。この「上から目線でない」というのが、親近感を感じることや、距離の近さを感じることの原因になる。

 

 

「プレゼンする時、誰も上から目線なんてしないよ」と思うかもしれないけど、この「目線の低さ」「腰の低さ」というのは結構難しい。というのも、プレゼンは「教える側」になろうとするとやりやすさを感じるからだ。

 

 

人間の性(さが)なのかもしれないけれど、「相手が自分よりも立場が下」とわかると、口が流暢になりやすい。プレゼンなんて口が喋ってくれなくて苦労するので、どうしても流暢に話せるポイントを探してしまう。そうすると、「相手を下に見ながら話す」という態度になりやすい。

 

 

中田さんは「興味を持たせる話し方の極意」とかそんな内容の動画で、「話を聞こうとしない相手を想定している。ガムを噛んでそっぽ向いている人に聞いてもらえるように」という話をしていたけれど、そんなスタンスが腰の低さ、視線の低さを演出しているのかもしれない。

 

 

「どうぞ聞いてください。面白いんですから」という姿勢。相手が話を効いてくれる前提だと、「相手に聞いてもらおう」とする姿勢が作れるのだろう。

 

 

 

悩みを代表して吐露している

初めのつかみは、悩みを代表しているのがいい。だから視聴している方は掴まれるし、話に共感してしまう。たとえば「サピエンス全史」の回では、「知っている人、多いと思います。けれど『1から10まで全て読んだ』という人は少ないんじゃないかと思います」ということを言っている。

 

 

そう言われると、「確かにそうなんだよな」「オレもだ」とここで共感してしまう。そう言われると、聞いている方は「本の内容が気になる。動画を見れば、読んでいないけど内容をチェックできるかな」と自分のメリットを想像してしまう。

 

 

これが見る側のメリットなのだ。「見る側のメリットを提示する」とはプレゼンでよく言われることだけど、これがあからさまに言われると、嫌味になってしまう。上から目線になってしまう。

 

 

中田さんがうまいのは、「自分もそんな悩みを持っている一人です」というスタンスで話している。「あなたはこんな悩みをもっているでしょう?」ではなくて、「自分もそんなことで悩んでいるんです」だ。サピエンス全史の回でも、「この本が長くて読みづらい」というのを、「自分もそう思ったんだよ」という態度で話している。そこに目線の低さが表現されて、より自分のメリットとして視聴者は感じやすくなる。

 

 

小芝居が簡単にできる

事あるごとに小芝居を入れているのだけれど、これが抜群に効果的。プレゼンは緊張もするし、「人から見られているし、いい所を見せたい」と思うのでなかなかコミカルな表現をするのが難しい。だけどそんなところで小芝居をコンスタントに入れている。この小芝居が、中田さんの面白さを支えるし、敷居の低さを感じさせる。

 

 

サピエンス全史の回でも、つかみの部分で「この本は長くて読みづらい」ということを言う時、小芝居を入れて、「こいつなんだよ、話なげーな」と自分が本を読んでキレた時の状況を演じていた。ああいう小芝居をすぐに入れられる、というの羨ましい。

 

 

まとめ

というわけで、中田敦彦さんのYou Tube大学を見て自分のプレゼンに活かそうと思って、自分なりに分析してみた。こう考えると、自分のプレゼンに足りないのは小芝居のような気がする。小芝居で親近感を持ってもらって、見る側に「自分もそうだ」というメリットを感じてもらうのがほしい。

 

 


 

 

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