子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー
コンピューターの本質を少しでも理解し、プログラミングの世界に飛び込めるように背中を押すための本です。
キャッチーすぎるタイトルですが、中身は子どもを持つ親のための本で、「自分はプログラミングなどしたことがないが、子どもにはプログラミングへの興味を持ってもらいたい。親がもしそう思ったとしたら、どうすればいいだろう。」というものです。
この本の中で気になったのは、「ロボットやおもちゃをプログラミング」という章です。プログラミングと聞くと、ディスプレーを見てディスプレーの中のものを動かすもので、実際には手にとって触れないものをイメージしがちですが、実際に手にとって遊ぶことができるおもちゃをプログラミングする玩具もあるそうです。
実際に手にとって遊べるおもちゃがプログラミングの対象であれば、子どものモチベーションも違うと思います。子どもにとっても現実味があり、楽しめるはずです。
それに親としては、子どもがディスプレーの中だけをのぞいているよりも、実際にある物を扱っている方が健康的に見えます。ディスプレーの中を見てキーボードを叩くよりも、実際にある物を相手に遊ぶほうが、子どもの遊びとしても健全なのではないかと思います。
子どもは結局は、家族の影響を多大に受けます。親にとって縁遠いものは子どもにとっても縁遠くなりますし、親にとってなじみのあるものは、子どもにとってもなじみが出てきます。
ですが、親にとってなじみがないからといって子どもにも縁遠くなられては、親としては申し訳ない気分です。私にとってのプログラミングもそうですが、子どもに興味を持って欲しいのであれば、家族が背中を見せることが正しいんでしょう。
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