コロナ禍ではプレゼン最中のおしゃべりを、ドブに捨てることがなくなる

2020.09.27 (日)

昨日、オンライン上でプレゼンをする機会があった。

 

 

20人ほどのプレゼンターによる、ズームを使ってのプレゼン。本当は都内あたりに場所を借りて集まってのプレゼンをしたかったのだけれど、コロナの勢いが思ったよりも収まらず、また「これからはオンライン上が主流だろう」というリモートワークを推進する経営者のような気持ちもあり、借りる場所をオンライン上にしたのだ。

 

 

主催者、プレゼンター、聴衆、それぞれをウェブ会議アプリ・ズームで繋いでのプレゼン。

 

 

とりあえず、チャット機能がプレゼンには役立つ、というのがわかった。

 

 

もちろん、チャットというものはわかっていたし、チャットが面白い機能だということはわかっていた。けれど、ああいうオンライン上でのプレゼンにチャットが役立つというのは思ってもみなかった。親和性があるのだ。それぞれ面白い個性をもっているけれどお互いに知らない友人の二人を合わせてみたら、思いの外意気投合して仲良くなったような。

 

 

あるいはチャット機能とウェブプレゼンの親和性は、アップルウォッチを買ったときの驚きに似ているのかもしれない。

 

 

アップルウォッチを買う前に僕は中国メーカーのスマートウォッチをアマゾンで買ったのだけれど、これがとんだ粗悪品だった。アイフォーンとなかなか同期してくれなくて、同期してくれたと思ったらすぐに同期が切れるし。「やっぱり中途半端なスマートウォッチじゃダメなんだ。良いものを買わないとうまく機能しないんだ」と思って買ったのがアップルウォッチだった。

 

 

これが大正解。どうして大正解かというと、同期がとてつもなく簡単だった。「同じところが作っているのだから当たり前じゃないか」と思うかもしれないけれど、まさにそのとおり。アイフォーンにアップルウォッチをかざすだけで同期してしまった。親和性が高かったのだ。

 

 

同じように、チャット機能とウェブプレゼンも親和性が高かった。

 

 

チャット機能を使って、プレゼンターに対する評価を伝えることができるからだ。昨日のプレゼンは一人の持ち時間が30分だったのだけれど、30分を待たずして、頭に思い浮かんだことを片っ端から入力していける。

 

 

リアルプレゼンでもウェブプレゼンでも、通常であればプレゼンが終わった後に評価や感想を書く用紙やフォームを思い浮かべるだろう。たしかにきちんと考えられたアンケートに従って感想を書くことで、欲しい意見を効率よく聴衆から吸い上げることができるのだろうけれど、これにはデメリットがあって、それは感想の鮮度が落ちることである。

 

 

プレゼンを聞き終わってフォームを書こうとするころには、プレゼンターが発した言葉、表現、仕草など、全体ではなくて個々の細かい部分に対する評価や感想を忘れてしまっている。

 

 

フォームや用紙に書こうとすると、肩肘張ってしまうのも難点だ。あらかじめドレスコードが定められている店に入るようなもので、用紙に書く側やフォームに入力する側も、「変なことは書けない」「きちんとした『答え』を書かなきゃ」と内面を隠して武装してしまう。

 

 

けれどチャット機能とは、ドレスコードが決められているような、一流シェフのいるレストランではない。気軽に入って気軽に抜けられるような、ファミレスのサイゼリアのようなものだ。多少のハメ外しは想定内であって、上司のいない素のままの会話、忖度のない発言が許される。

 

 

それゆえ、チャットに入力される感想や評価も、忖度のないありのままのものになる。感想や評価といったものですらないのかもしれない。頭にふと浮かんだ、ただの思い。そんなものの伝達が可能になる。

 

 

ニコニコウェブ会議のようなもので、チャット欄に次々に他愛もない思いが流れていく。「〇〇っていう言葉を使った表現、いいね」「この言い方、〇〇に似てるね」「自分はここ、苦手だなあ」など、後から考えると大して重要でもない、でも鮮度のある発言が、次々に羅列していくのだ。しかもプレゼンをしているプレゼンターの邪魔にならないように。

 

 

プレゼンターは、プレゼンをした後、チャット欄を見て驚くことになる。あまりにもチャット欄に「おしゃべり」の痕があることに。まさに「チャット」である。

 

 

通常、プレゼン中のおしゃべりは厳禁だ。プレゼンターに失礼だし、なにより聞く側の聴衆がプレゼンを聞かずにおしゃべりをしていたのでは意味がない。

 

 

けれどチャット欄への入力であれば、いくらでもおしゃべりが可能になる。プレゼンの進行中のおしゃべりが可能になる。この機能を知ってしまうと、今までどれほどの価値がドブに捨てられていたのかわからない。

 

 

「私語は慎みましょう」とか「プレゼン中の会話は失礼」などといって、鮮度のある思いをプレゼンターに伝える手段をわざわざ断っていたのだ。

 

 

ウェブプレゼンをしてみて、チャットの有用性に気づいた。僕たちは、プレゼンの最中のおしゃべりが可能になったのだ。これによって、生まれたばかりの瑞々しい胸の内をプレゼンターに届けることができるようになった。

 

 

コロナ禍のリモートワークも、思いの外面白い。

 

 


 

 

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