警察官はどうして名前と連絡先を聞くのですか?

2019.05.19 (日)

警察官はどうして名前と連絡先を聞いて回るのか。名前と連絡先だけではありません。名前と、連絡先と、住所と、生年月日を聞いて回ります。この4つは、個人を特定するためです。質問した相手がどこの誰なのか。あなたがどこの誰なのか、を確実に知る為に、名前と連絡先と住所と生年月日を聞いているのです。

 

 

これは、「念のため」です。おそらく、この4つを聞いている時点では、聞いている警察官自身も本当に必要かどうかなんて、おそらく分からないでしょう。聞いた4つの個人情報が、本当に必要なのかどうかは、聞いている警察官自身もわからないのです。ですが、「聞いておくべき」という必要性は認識しているはずです。「必要になるかどうかは分からない、けれど聞いておくべきなのは分かっている」という感じです。

 

 

というのも、「必要かどうか」というのは、後になってから分かることがほとんどだからです。警察官の仕事は事件の予防や解決ですが、事件が発生したことが分かるのは、事件が発生した後です。事件が発生してから「その時、その場所にいた人間を探せ」ってことになるのですが、その時に役立つのが、普段、警察官が集めている個人情報になります。

 

 

普段、警察官が職務質問で集めている個人情報が役に立つのは、実際に事件が発生してからです。だから、この先必要にならずに、日の目を見ずに無駄に終わる個人情報というのもあります。というか、日の目を見ない個人情報の方が確実に多いでしょう。名前、連絡先、住所、生年月日。この4つを聞いておいて無駄に終わることもほとんどです。

 

 

ですが、もし実際に事件が起きたら。事件とは言わず交通事故でもいいでしょう。行方不明でもいいでしょう。何かしら後になって「あの時あの場所にいた人間を探せ」ってなることが、あるかもしれないし無いかもしれないのです。

 

 

そんな、確実かどうかも分からない。どっちかというと無駄に終わることの方が多いかもしれない未来の為に、警察官は名前と住所と連絡先と生年月日を聞いて回っているのです。

 

 

だから、後ろめたいことが無いのであれば、個人情報を警察に差し出すことには抵抗をなくした方がいいと思います。それが治安のためです。今目の前にはメリットがないように思えるでしょうが、その方が巡り巡って一人一人の為になるはずです。

 

 

東日本大震災のような大きい災害も、事前には来るかどうかが分かりません。来るかもしれないし、来ないかもしれない。けれど、私たちはそんな曖昧な未来の為に投資しなければならないはずです。備えなければならないはずです。投資なので、確実に回収できるという保証はどこにもありません。ですが、いざ来られたら、備えていない状態では何もできません。被害が最大になるだけです。

 

 

事件も同じで、事前に起きるかどうかは分かりません。来るかどうかは分からない。そんな不確実な未来の為に備えなければならないのが、治安というものだと思います。極めて不確実です。事件なんてのは、普段ないのが普通なので、「治安の為に」とか「もしものために」なんて言われてもピンと来ないのが普通でしょう。けれど、何も備えていないのに来てしまったら、自然災害と一緒で被害が最大になってしまいます。いつ来るかも分からない、来ないかもしれない、そんな事件や交通事故のために、警察官は個人情報を集めているのです。

 

 

だから、後ろめたいことが無いのであれば、個人情報を言うことには抵抗をなくした方が社会のためだと私は考えています。「個人情報を差し出すことが不利益になる」と、過大に叫ばれているように感じます。それが、悪者が個人情報を言わないための言い訳にもなっているのが現状です。悪者も「個人情報だから」と言って、個人情報を言わないでもいい空気を作り出しています。

 

 

ですので、「個人情報を言わなくてもいい」と言う空気をなくすためにも、多くの人が気軽、とまでは言えなくてもある程度は個人情報を言うことに抵抗が無い社会であってほしいです。それが治安の為だし、社会のためだと思っています。そのためには、個人情報が適正に使われることが条件なのですが。

 


 

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