なぜイライラしてしまうのか

2019.07.29 (月)

イライラしてしまうとき、あると思います。どんなにおおらかな人でも、「全くイライラしない」という人はいないでしょう。みんな我慢しているんです。イライラするのを。たとえ我慢できるとしても、イライラ度が軽くなれば、余計なストレスと溜め込まなくて済みます。それに、イライラなんてのは綱渡りと一緒ですから。渡れるかどうかは、その時でなければわかりません。もしかしたら、我慢がイライラに負けて、せき止めていた感情が溢れ出てしまうかもしれません。

 

 

というわけで、イライラはない方がいいんです。どうしてイライラしてしまうのか。その原因を解明できれば、イライラに対する耐性が強くなると思いませんか? 病気だって、メカニズムが分かれば対処のしようがあります。勉強だって、スポーツだって、うまくいかないそのメカニズムが分かれば、対処できるでしょう。

 

 

イライラが生まれる理由。それはお互いに見ているものが違うからです。ある子ども向けの探偵モノのアニメで、「真実は一つ!」なんていう決めゼリフがあります。でも、真実は一つではないのかもしれません。もちろん、狭義で言えば一つなのかもしれませんが、解釈次第では、広義の真実は一つではないでしょう。

 

 

というのも、それぞれが自分のフィルター、自分の立ち位置で事実を見ているので、同じものを見ていても、捉え方が人それぞれなのです。観客席から舞台を見ているようなものです。同じ舞台を見ていても、それぞれ座っている位置、見ている位置が違うので、見えている演劇に多少の誤差が生まれてきます。それに、見ている人はそれぞれ立場が異なります。持っているフィルターが異なるのです。3Dで見えるグラスを掛けて映画を見ていたとしても、それぞれのグラスで見え方が違っていたら、見ている方も違う印象を持つでしょう。

 

 

一番問題なのは、このことに気づいていない、ということでしょう。それぞれ違うフィルターを持ち、違う立場から舞台を見ているにも関わらず、すべての人が、同じように舞台を見ている前提で話をします。だから、お互いに認識が異なり、イライラしてしまうのです。あくまで、自分が見ているもの(認識しているもの)は、自分だけのフィルターで持って、自分だけの位置から見ているものです。

 

 

例えば、観客席の右側に座っている人には、舞台の左側が余計にはっきりと見え、舞台の右側はぼやけて見えることでしょう。反対に、観客席の左側に座っている人には、舞台の右側がはっきりと見え、舞台の左側はぼやけて見えることでしょう。見ている位置によって、見え方が違うのです。これは、実社会では「立場」と言えると思います。

 

 

それまで幹部の悪口を言って、「入れが幹部になったらあんなことはしない」などと言っていた同期が、出世して自分が幹部になった途端、それまでの幹部と同じことを言い、同じことをし出します。立場が違えば見え方が違うので、自分がどの位置に立っているかで、人間性がガラッと変わるのです。

 

 

フィルターも、それぞれに異なります。曇っていたり、汚れていたり、ゆがんでいたり。故に、見えない部分があるし、強調されて見える部分もあります。例えば、フィルターが歪んでいたら、もしかしたら、並んでいる同じものでも、違うように見えるかもしれません。スポーツを見ていて、似たようなプレーでも、自分の国の選手のプレーは、より綺麗に格好良く見えるはずです。高校野球の甲子園でも同じことが言えます。自分が住んだことがある県の代表校には、ひいきに見てしまいます。

 

 

で、一番の問題は、このことに気づいていないことなんです。こんな風に言うと、「そんなこと気づいているよ」とか「誰しもがそれぞれの立場で見ているなんて当たり前だろう」と思うかもしれませんが、いざとなると、このことが頭からすっぽりと抜けも落ちている人がたくさんいるのです。

 

 

人がしていることはよく見えるのですが、その割には、自分がその立場になると、それぞれ別々のフィルターや立ち位置で現実を見ていることを忘れてしまいがちです。

 

 

イライラしないようにするには、まずはこの事実に気づくことです。それぞれが、同じものを、別々のフィルターや立ち位置で持って見ている、と言うことを理解すること。それがファーストステップになります。

 


 

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