坂の上の坂 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー

2017.09.21 (木)

日本人はいまだに、前の世代の思想から抜け出せていないのではないか。「坂の上の雲」の時代、つまり日露戦争の時代の日本人の寿命は、45歳ほどでした。一生懸命生きて、そして50歳手前に死んでしまうのです。ですから一生懸命に生きることが美徳でもよかったのです。

 

 

ですが、今は寿命が100歳近くになろうとしています。いい大学に入って、大手企業に就職して、一生懸命サラリーマンとて生活して、で退職。しかしその後に40年ほど私たちは生きなければなりません。現代の私たちには、坂の上にはまだ坂があったのです。

 

 

この本は坂の上の坂、つまり人生の後半に有意義な時間をおくるために、30代のうちから準備しておきましょう、という内容です。

 

 

第一章 世の中を信じる

第二章 幸せは自分の中にある

第三章 “いい子”は、もうやめる

第四章 会社を利用し尽くす

第五章 消費の作法

第六章 コミュニティをシフトする

第七章 パートナーと向き合う

第八章 死とお金を考える

第九章 本当に必要な備えをする

 

 

有意義な人生後半に向けて、「職場以外のコミュニティを作る」「夫婦で地元の美味しいお店を探す」「ブランド思考はよくない」など色々書かれています。が、メインの考えは「 “ みんな一緒 ” から “ それぞれ一人一人 ”の時代 へ」です。

 

 

万人に共通する答えがある時代ではない。正解を求めてはいけない。そこで著者は「納得解」を提唱しています。「自分や関係する他者が納得する解」という意味です。納得解を求める姿勢が今後は重要である、と著者は説いています。

 

 

納得解を求めるには、情報を処理する「情報処理力」ではなく、情報を編集する「情報編集力」が求められます。多様な情報の海の中から、ただ答えを見つけようと処理するのではありません。多様な情報の中から必要なものを集めて、自分や周りが納得する解答を作り上げることが求められるのです。

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