体感治安は悪くなっているのか

2017.09.20 (水)

「体感治安」という言葉を聞きます。

 

 

辞書で引くと、治安とは「世の中が治まって安らかなこと。社会の秩序・ 安寧が保たれていること。」で、体感治安とは「人々が実際に肌で感じる治安の良し悪しに関する感覚。」となっています。

 

 

よく聞くのは、「日本は治安がいいと言われる割に、体感治安が悪い」とか「昔に比べて体感治安が悪くなった」ということです。

 

 

体感治安が悪く感じる原因は2つです。「権利意識の高まり」と「情報の氾濫」です。

 

 

「自分がいる社会は、本来このくらい治安がいいはずだ」と思うから、世の中に氾濫している残虐な事件の情報が目に止まってしまうんです。過去を美化して「昔の古き良き日本はこんなに危ない国ではなかった。」「昔の人はもっとおおらかだった」と思うから、今の社会が悪く感じます。

 

 

実際には、インターネットが普及して犯罪情報を容易に得やすくなっただけです。情報を流す側も目に止めてもらいたくてセンセーショナルに書きます。

 

 

体感治安が悪い理由として、「残虐な事件や変異な事件が多い」と言われていますが、そんなことはないと思います。社会に蔓延しているのは、もっと静かな事件です。例えばオレオレ詐欺とか。例えばインターネットを利用した金銭詐欺とか。

 

 

相手を身体的に傷つけたりしないような、手間のかからない犯罪です。あからさまに犯罪のど真ん中をつくものは、滅多にありません。犯罪の多くはグレーゾーンなんです。犯罪になるかどうかわからない、マナーやトラブルと言われるものの延長上で発生します。

 

 

体感治安が悪く感じる原因は2つで、「権利意識の高まり」と「情報の氾濫」なのです。

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