あなたにも迫る生活苦の問題を、千葉県での事例から考える
2015.06.13 (土)
生活に困窮して家賃を滞納し、公営住宅から強制退去させられる当日、中学2年の一人娘を絞殺したとして殺人罪などに問われた千葉県銚子市、44歳女性パート従業員の裁判員裁判の判決が12日、千葉地裁であり、実刑で懲役7年(求刑・懲役14年)でした。
これは2014年9月24日午前9時ごろ、母親が県営住宅の自室で長(当時13歳)の首を鉢巻きで絞めて窒息死させた事件です。
動機は生活苦だそうです。02年に離婚した夫は数百万円の借金を抱えていました。母親はその返済や生活のために自分名義でも消費者金融から金を借り、06年から学校給食のパートをしながら返済を続けてきたが、月1万2800円の家賃を約2年間滞納し、事件当日までに立ち退きを迫られていました。
強制退去当日に電動カッターを使って鍵を開けて立ち入った地裁の執行官らが、布団の上でうつぶせになった可純さんの遺体を発見したそうです。
母親はそのとき娘の遺体をなでながら、数日前に撮影した、娘が鉢巻を頭に巻いて走る様子をビデオか何かで見ていてたそうです。
日々の生活に苦しんでいる人は、我々の周りにたくさんいる。彼らは生活苦から脱する手段を持っていないし、お金を稼ぐ手段を考えられないでいる。生活保護を受けて余裕のある生活をしている人の影で、経済的な日々の生活に悩んで生きている人たちもいる。行政だけの問題ではない。国民が考えるべき問題。私たちの周りにある身直な問題です。
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