子どもが野球の試合に出られない

2019.04.22 (月)

「小学生の子どもが野球のチームに入っています。試合に出られないでいます。本人は『やめたくない』と言っていますが、親としてはボールボーイばかりの子どもを見ているのがつらいです。応援すべきでしょうか。他のチームを探して移るようにうながすべきでしょうか。」

 

 

 

 

 

そのまま見守りましょう。子どもが「やめない」と言っているのであれば、子どもの意思を尊重すべきです。親は、心配していないフリをして見守っていればいいのだと思います。

 

 

子どもが野球の試合に出られるかどうか。そんな事は、ハッキリ言ってどうでもいいです。大事なのは、子どもが自分の意思で物事を決められるかどうか。自分が決めたことを遂行できるかどうか。そんなところだと思います。

 

 

野球の試合に出られるかどうか、なんていう小さいことで見ないで、もっと大きな視点で見る必要があります。子どもの教育、という目で見た場合、大事なのは子どもが自立することです。野球の試合に出られるかどうか、ボールボーイがどうか、そんな事は、子どもの自立には影響しないと言っていいでしょう。どっちでもいいのです。

 

 

子どもの人生の中で、野球がどれほどのウェイトを占めるようになるのか、今の所はわかりません。もしかしたら子どもにとって非常に大きなウェイト占めるようになるかもしれませんし、あるいは野球なんかすぐにやめてしまうかもしれない。

 

 

ですが「自分で決める」というのは、人間が社会で生きていく限り必要です。野球なんかやってもやらなくてもどっちでもいいです。ですが、自分の人生を自分で切り開く意思というのは、小さい頃から身につけていた方が可能性が広がります。子どもの教育とか、子育て、というのも、大きく見れば目標は「子どもの自立」にたどり着きます。

 

 

アドラーを日本に紹介したベストセラー、「嫌われる勇気」にも、「課題の分離」という言葉が出てきます。他人の課題に飛び込むべきではないのです。子どもといえど、切り開くのは自分です。親は子どもに対して援助や応援をするべきでしょう。ですが、最終的に決めるのは子ども自身なのです。水飲場まで連れていく事は良いのでしょうが、最終的に水を飲むかどうかまで強制する事はできないのです。

 

 

世の中には「具体か抽象か」という軸があります。身の回りの出来事を見る際に、「具体か抽象か」という軸を持つと、寛容的で本質を捉えた判断ができると思います。具体というのはハッキリしていて分かりやすい、だけど表面的なものです。「見た目」の方なもの。

 

 

それに対して抽象とは、モヤモヤしていて分かりづらい、だけど本質的なものです。「見た目」に対する「中身」とか「心」でしょうか。我々は具体的なものに目をとらわれがちですが、本質をとらえるには分かりにくい抽象に目を向けなければなりません。

 

 

この場合、具体的な問題は「野球の試合に出られるかどうか」です。抽象的な問題は「自分で決められるかどうか」だと、私は見ます。

 

 

「野球の試合に出られるかどうか」なんて、どうだっていいのです。それよりも「自分で決められるかどうか」の方がよっぽど大事です。人は他人の課題に介入すべきではありません。それはたとえ子どもでも、です。自分の人生を好きなように生きられない理由はありません。子どもに任せましょう。近視眼的に見ていては、あなたの為にも子どもの為にもなりません。見るべきはもっと先。親は心配なんかしていないフリをして、思いっきり応援していればいいのです。

 


 

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