渋谷教育学園はなぜ共学トップになれたのか 〜 非行防止の子育てや原因・家庭環境・少年の心理を探る

2015.12.25 (金)

 

 

この本は、渋幕と渋々の校長である著者が、学校運営の歩みを振り返りながら、これからの時代に求められる教育像、人材像について語る内容になっています。

本書の構成は、以下のとおりになっています。

1章 「渋幕・渋渋の奇跡」 − なぜ急成長を遂げたのか?
2章 「自調自考」が子どもを伸ばす − 建学精神をめぐって
3章 渋幕ライフ、渋渋ライフ
4章 私はなぜ教育者になったのか − 生い立ちを振り返る
5章 グローバル社会を生き抜く力とは?
6章 次世代のための道徳教育
7章 これからの教師像
8章 お父様方へのメッセージ

 

この本の中で、著者は校是である自調自考という言葉を何回も使っています。
今はグローバリズムの中で生きなくてはならない時代です。国境が存在しない時代。世の中を支配する強力なイデオロギーが存在しない時代。未来を見通した夢や志が実現し、間違いなく現実のものになりそうだという実感も得られない時代。
このような時代を生き抜くためには、自調自考が必要です。自分で調べ、自分で考えるということで生き抜いていかないといけません。
そのために父親は子どもにどう接するべきなのか。心構えとして重要なのが、「大きな耳、小さな口、優しい目」という三つのフレーズです。子どもと接するときに、その話をよく聞いてあげること。そして、あまり口を出さないこと。それに加えて、優しい目でもって見守ってあげることが大事であると、著者は説きます。

 

千葉県屈指の名門校・渋幕の校長先生の考え方や生き方がわかる内容です。子どもを持つ多くのお父さんお母さんの一助になる一冊です。

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