ホステスさんの見向かれぬ技術〜指名される技術
キャバクラやホステスさんを題材にした、仕事術の本です。「相手から思い出してもらうために発信し続けること」や「相手との距離感が大事」などの仕事術を紹介し、その合間にキャバクラやホステスさんの話を混ぜている感じです。
本書は全部で200ページありますが、150ページ以降は付録となっており、クラブやキャバクラなどの業界用語集になっています。私はクラブにもキャバクラにもほとんどいかないので、学びのような感覚で読むことができました。
特別に本書を読んだから、キャバクラなどに行きたくなった、と言う感覚はありません。あのようなきらびやかな雰囲気の中で、周りに乗せられながら笑い話や自慢話をすることが苦手なのです。
本書のい第二章は「人を味方にする方法」となっており、共犯者について書かれています。人を味方にするには、共犯者にすると良いと言うのです。相手に共犯意識を演出して、良好な関係を作り出すのです。
本書では、クラブ通いが不慣れだった若いときの著者に、ある店のママが、クラブ通いが上達するように、上手に振舞ってくれたエピソードが取り上げられています。その際は、「著者の成長」という目標に向かって、著者とママが同じ方向を向いていたことが、共犯意識を作り上げたと解いています。
共犯になるには、目標となる同じ方向を見て、プロセスを共有するのが理想です。アップルのスティーブ・ジョブズは仕事の際に面と向かい合って話さず、相手と一緒に散歩することで契約を勝ち取ったと言います。
同じ視点で話す共通の課題や目標があると、連帯意識が芽生え、共犯者になりやすいようです。
子どもと接する際も、対峙するのではなく、同じ課題や目標を共有することによって、お互いにパートナーのような良好な関係を作れるのかもしれません。
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