高校生が万引きして、警察は学校に連絡しますか

2020.10.15 (木)

基本的にはしませんね。

 

 

高校生が万引き、なんてのはまぁよくある話です。でもって万引した本人、あるいは親としては学校に連絡されるかどうかが気になりますよね。学校は高校生にとって外での生活の本拠地なので、連絡されると居心地が悪くなります。できれば連絡されたくはないでしょう。

 

 

では実際にはどうなのか。

 

 

積極的には連絡しませんけど、「全くしない」というわけではない、という言い方になります。場合によってはします。必要があれば警察は学校に連絡します。

 

 

「連絡する」と言っても、「お宅の生徒の〇〇という人間が万引きをしました」なんて事を伝えるためではありません。そのためにわざわざ学校に警察が連絡することはありません。他の用事があって、その際に状況を説明しなければならず、「お宅の生徒の〇〇という人間が万引きをしましたんですけど、それで……」という言い方になります。

 

 

「用事」というのは、たとえば「聞きたいことがある」なんてのが考えられます。犯罪を証明するのに必要な材料をそろえるのが警察の仕事です。「いついつ、どこどこで、どこの誰それという人間が、どういう理由で、何をした」というのを間違いなく誰が見ても納得できるように裏付けをとるのが捜査になります。

 

 

なので、捜査の過程でそろえなければならない材料があり、それが「学校に連絡すれば判明するのではないか」と捜査している人間が考えれば、学校に連絡することは十分にあり得ます。

 

 

たとえば「万引した高校生の家族と連絡がとれない」というのが考えられます。万引する人間が、わざわざ学生証を用意してから万引きすることもありません。ときどき自分の身分を証明するものを持っていない高校生が捕まったりもします。

 

 

本人は名前を言いますが、それが本当かどうかは警察にはわかりません。そんな時には家族と連絡をとって身分を確認します。

 

 

でもってそもそも未成年の場合は、たとえ学生証をもっていて身分を証明できたとしても、家族に連絡はすることになります。その時に家族と連絡が取れなかったりすると、警察では「じゃあ学校は? 学校に連絡して身分を確認して」という話になります。

 

 

万引きして捕まったのが昼間だったりすると、家族と連絡が取れないときがありますね。父親と母親、共働きで両方とも仕事中だったりすると、電話しても繋がらないことが多々あります。そんな時に、警察は連絡するのを日が暮れるまで待っているのかというと、そうではありません。できるだけ早く家族や保護者、それに変わる者と連絡をとりたいところです。

 

 

万引をした高校生の身分を確認したいことと、それと状況を説明しておきたいのもあります。万引した犯罪者・被疑者とはいえ、高校生を警察署なんかに連れてきているわけですから。警察としては保護的な立場の人間に状況を説明しておきたいところですよね。

 

 

それと、もし仮に身体を拘束される「逮捕」というものになったら、本人は学校に行くこともできなくなります。

 

 

万引きは学校帰り、あるいは学校のない休みの日に大抵、行われます。警察署に読んで取り調べなんかをしたとしても大方、次の日には学校にいけます。ですが、ある一定以上の重い罪を背負うと、警察も相手を逮捕することになります。逃げられないように、あるいは証拠を消されないように、身体を拘束するんです。

 

 

そうなると、必然的に学校にはいけなくなります。次の日になって学校に通わなくてはならない時間になっても、本人は警察署で入れられているのですから。そうすると、家族としては学校に「どうして登校しないのか」を説明しなければならないと思います。その時は学校に、万引して捕まったことを言わなければならないでしょうね。

 

 

それから、捕まった生徒が「同じ学校にいる他の生徒と一緒に万引していた」なんてことが以前ありました。その時は、一緒に万引した他の生徒と連絡をとるために、学校に連絡して相手の連絡先を聞いたことが私はあります。なので、捜査の過程で色々と出てきたりもするんですよね。学校に連絡しなければならない、あるいは連絡をした方がいい理由が。

 

 

というわけで、高校生が万引したとして、警察は学校に連絡することはあります。けどそれは、「万引したことを学校に言うための連絡」ではありません。「家族と連絡をとりたい」や「他の生徒と連絡をとりたい」など、捜査上の理由があってのことになります。

 

 

割合的にいえば、警察が学校に連絡することは「ほとんどない」と言えるでしょう。学校にわざわざ連絡しなくても、必要な資料はそろえられることがほとんどです。ですけど「全く無いのか」と言われるとそんなことはなくて、学校に連絡しなければならない状況はいくらでも考えられます。

 

 

警察に「生徒が万引したら学校に連絡しなければならない」という決まりがあるわけではないので、積極的に連絡しようとは思いません。警察と学校は、そんなに密に連絡をとっているわけではなく、お互いに距離感を感じているはずです。ともに連絡があれば大事(おおごと)になるので、気軽な接点があるわけではありません。けれど、必要があれば特別に躊躇する理由もないので、する時はします。

 

 

積極的には連絡しませんけど、「全くしない」というわけではない、という言い方になります。場合によってはします。必要があれば警察は学校に連絡します。

 

 


 

 

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