非行を防ぎ、素直な子どもへ

両親の離別は、子どもに暗い影を落とします。まだ幼い子どもであっても暗い影を落とします。

先日、５歳の男の子がコンビニで万引きしました。ポ◯モンのカード約３０枚、全部で５千円強の被害でした。その男の子と話をしたのですが、「家はどこ？」、「お母さんの連絡先は？」など色々聞こうとしましたが、全く答えてくれません。ずっと黙って、下を向いているだけです。まともにこっちの顔を見ず、モジモジしているようでした。しかし、私がただ一言「お父さんは？」と聞くと、「離婚していない。」と答えました。

私には、「離婚していない。」という答えが、とても印象的でした。まだ世間もしらず、難しい言葉を一切しらないはずの５歳の男の子が、「離婚」という言葉を使ったのを聞いて、ひどく違和感を感じました。

おそらく、離婚が子どもに暗い影を落としたんだと思います。子供心に「離婚」という言葉を重要なキーワードだと感じ、覚えてしまったのだと思います。

子どもは、本心では仲がいい両親を求めます。母親や父親が大好きなので、本当は自分も含めて仲良くしてほしいのです。現に、多くの子どもは健気で、怒ってもまったくこりません。すぐに怒られたことを忘れて、笑顔で近寄ってきます。

万引きした５歳の男の子も、本当は父親と母親との３人で生活したかったのかもしれません。ですが夢叶わず、精神的に不安定になってしまったのです。表情や態度を見る限り、「盗もう」という意思はなかったと思います。

両親の離別は、子どもに暗い影を主とします。離婚を考えている親御さんには、（子どものために）離婚してシングルマザーになることについてもう一度考えてほしいと思います。