子どもへのスマートスピーカーのメリットとは
字を読めない幼児や、漢字をほとんど読めない小学校低学年の子どもでも、インターネットという膨大な知に触れることができるのが、スマートスピーカーのメリットです。
生活は、便利なインターネットの情報で満たされています。わからない言葉や知りたい事があれば、検索すればすぐに結果が出てきます。ですがその恩恵を受けられるのは、最低限の読み書きができる者に限られていました。
検索窓に検索したいものを入力するには、文字を入力しなければならなかったからです。情報を探すことができる検索窓が近くにあっても、文字を書けなければ情報を探すことはできませんでした。言葉を話すことはできるけれども、文字を書くことができない幼児は、この時点で自由に情報にアクセスすることができません。
小学校低学年の子どもが平仮名で検索窓に文字を入力し、検索したとしても、出てくる結果は漢字だらけです。まだまだ知らない漢字が多い小学校低学年の子どもにとって、これは非常に歯がゆいことです。目の前に並べられている情報を、あと一歩のところで自分に取り込むことができないのです。
スマートスピーカーの言葉による入力、言葉による出力は、幼児や小学校低学年の子どもにも、インターネットの恩恵をもたらすことができます。たとえ漢字の読み書きができなくても、たとえ日本語の読み書きができなくても、情報を検索することができるようになるのです。
これは、検索することが良いか悪いか、とは別の問題です。知りたいことを検索で解決することの是非を言っているのではありません。自分で考えることを通り越し、すぐに答えを得ることが果たしていいことかどうか、確かに疑わしいところはあります。
ですが最先端の家電であるスマートスピーカーに触れることは、「すぐに検索することの是非」以上に意義のあることだと思うのです。
機械に向かって何でも語りかける子どもは、スマートスピーカーが当たり前の世代です。大人になってからスマートスピーカーに接した大人と違って、スマートスピーカーが身近にある世界を見ていることに違いありません。
スマートスピーカーネイティブの子どもたちが将来、どんな物を作って、どんな世界にしていくのか。社会をどんな方向に導くのか、非常に楽しみです。
未来を描いた映画のような、機械と人間がともに暮らす未来はすぐそこにあります。スマートスピーカーは、未来へ進むためのステップとなるでしょう。字を読めない幼児や、漢字をほとんど読めない小学校低学年の子どもでもインターネットに触れられることが、ステップとなるはずです。
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