女性の社会進出は、キャプテン翼の金持ち夫婦だ。

2020.03.17 (火)

「お前は出会い系を利用したことがあるか?」

 

 

僕は社会人を経験してから警察官になったのだが、警察学校に入って間もなく、教官から聞かれたのが、この言葉だった。僕が警察官になった当時、世の中では出会い系という言葉が流行っていた。インターネットが広く使われるようになり、世の中の人はインターネットに色々な使い方あることをわかっていった。

 

 

出会い系もその一つ。インターネット黎明期、まだまだ「インターネットはコアな人たちが利用するもの」というイメージが強かったが、次第に裾野が広がり、多くの人が利用できるもの、多くの人が恩恵にあづかれるもの、という認識が広がっていった。それに伴って、インターネットの使い方も広がっていったのだ。もちろん、陽にも陰にも。

 

 

陰に広がった結果、出ててきたのが出会い系サイトだ。インターネットを使って見知らぬ男女が出会う機会の場、出会い系。この出会い系によって、遠く離れた人物どうしが知り合い、なかなか思いを打ち明けられない内気な性格でも相手を射止めることができるようになった。

 

 

犯罪者も出会い系を利用できることがわかるようになった。出会い系を利用すれば、自身の素性を明かすこと無く、リスクを最小限に抑えて、引っかかった馬鹿な男女をおびき出すことができる。出会い系のネットサービスには犯罪者の影が見え隠れするようになる、「出会い系」という言葉自体、健全とは程遠い意味合いを持つようになったのである。

 

 

治安に関わる職業に犯罪を入れるわけにはいかない。僕が警察学校に入った当初、世間では出会い系サイトの利用によって、暴行の被害を受けたとか、お金を騙し取られた、というニュースが世間を賑わせていたため、そんな教官からそんな質問をされたのだ。

 

 

さて、出会い系サイトとは別だが、僕もこの間、思わず出会ってしまった。面白い「見方」に。

 

 

僕はネットカフェをよく利用するのだが、ネットカフェには新聞あり雑誌あり。思いも寄らない出会いを演出してくれる。

 

 

日経新聞(2020年3月15日版)の文化面だ。「社会人とは何か?」というタイトルのコラムである。山崎ナオコーラさんという作家の方が書かれたコラム、このコラムの面白い見方に出会った。

 

 

 

 

大雑把な内容としては、「『社会人』というと、『収入を得られる職業についている人』のことを一般的に指すが、フリーターや休業者なども皆んな社会人だよ」というもの。このコラムの最後の方にこんなことが書かれていた。

 

 

「よく『女性の社会進出』『女性が輝く社会』といったフレーズを見かけるが、これもおかしい。どうも、『金に繋がる職業に就くことが社会進出』『収入を得ることで、やっと輝ける』という意味が透けて見える。」

 

 

というのだ。なるほど、このコラムを執筆した山崎さんは、「女性の社会進出」とか「女性が輝く社会」という言葉に違和感を持っているのだ。一理ある。

 

 

これは「気にしていない」という発言と同じで、「気にしていない」という人ほど気にしていることになる。「年収なんて気にしていないさ。そんなもので人間の価値は測れない」と言う人ほど、年収を気にしていると言える。「学歴なんて気にしないさ。学歴がなくなって成功できる」と言っている人ほど、実は学歴を人一倍気にしていて、学歴=成功という図式から目を背けたいが故の「気にしていないさ」発言といえる。

 

 

本当に気にしていないのなら沈黙するしかない。本当に気にならないのなら、発言する候補にすらならないのだ。「言ってしまった時点で負け」とも言える。

 

 

採用の応募要項に「学歴不問」と書かれているのも、本当は学歴を気にしていることの裏返しである。

 

 

「バカっていう奴が一番バカだ」と相手に言ってしまった小学生は、真理まで一歩だ。

 

 

昔、漫画「キャプテン翼」にこんなストーリーがあった。

 

 

アルゼンチンのスラム街で、楽しく毎日サッカーをしていた少年たちにある日、新品のサッカーボールが大量にプレゼントされる。初めは喜んでいた少年たちだが、プレゼントしてくれたのが日本人の金持ち夫婦だった。その夫婦が着ているきらびやかな服装を見て、その夫婦の「貧乏に負けるな!」というメッセージを見て、自分たちは見下されていることを悟り、少年たちは「今に見てろ!」と闘志を燃やすのだった。

 

 

「自分はできる」ようなポーズをとって、華やかな格好をして、「女性の社会進出」「女性が輝く社会」というメッセージを発するのには、大きな違和感がある。本当にそう考えているのなら、わざわざポーズなどとらず、華やかな格好などせずにそう言ったらいい。

 

 

小綺麗な格好をして、ビシッとしたスーツを着て、いかにも「できるヤツ」という風格の写真を載っけておいて、「女性の社会進出」「女性が輝く社会」とうたうのであれば、スラム街の少年たちに新品のサッカーボールをプレゼントした金持ち日本人と何も変わらない。大きな違和感に、当の自分だけが気づいていないのだ。

 

 

等身大、普段どおり、身の丈。そんな雰囲気の女性が、「女性の社会進出」「女性が輝く社会」という言葉を使わずに、普段どおりの日常を送っている時、そこにこそ「女性の社会進出」や「女性が輝く社会」が存在するのだ。

 

 

 

 

 


 

 

 

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そこで、一つの具体案として、「スナイパーのようなものだと」というのを示したいと思います。スナイパーとは、遠くから銃で相手を狙う、狙撃です。思いやりとは、スナイパーのようなものなのです。もちろん、思いやりっていうのは頭の中のことなので、実際に銃なり狙撃なりはしませんが、遠くから狙うすスナイパーと思いやりっていうのは、似ています。

 

スナイパーと思いやりはどうして似ているのか。スナイパーと思いやりの間の共通点とは何なのか。スナイパーと思いやが似ているのだとしたら、思いやりを育むにはどうすればいいのか。そんなことを、この小冊子には載せてみました。35,222文字です。目次はこちらで公開しています。

 

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