週刊ダイヤモンド 〜 非行防止の子育てや原因・家庭環境・少年の心理を探る
雑誌に記載されていた、作家である横山秀夫氏のインタビューです。「何がわかる」と思い読み始めましたが、共感できる部分がいくつかありました。
「もちろん警察庁のキャリアの方々が、警察官の指揮を高めるような政策や、国民との壁を取り除くためのいろんなアイデアを打ち出していますけれども、警察という組織はそんなことではかわらない。30万人近い人間を擁する巨大組織なわけですから」
非常に共感できます。特に「そんなことでは変わらない」という言葉が言い得ていると思います。私もこの組織はちょっとやそっとでは変わらないと思います。というのも、組織内に「変わらないことが美徳」という感覚があるからです。
「次々と世の中が変化する現代社会において、変わらない普遍のものがある。それが警察である。そして警察の目指すところは、いつの時代も変わらない価値を築くことである。」のような感覚を、特に中枢の人が持っているのだと思います。
これも、上位解脱の精神によるものです。極端なまでに先輩に敬意をはらい、敬う風潮が、変わらない組織を作っています。「諸先輩方が残してくれた文化を壊すなんてけしからん。諸先輩方が残してくれたものは、これからの時代にも通用する普遍のものだ。我々の使命は、この文化を次世代に引き継ぐことだ。」という考えが根底にある故です。
それからもう一つ、インタビューで共感できる部分。「警察官もやっぱりドライというかタフになったなぁという感じはしますね。さまざまな要因があるんでしょうが、一つはネット社会と無縁ではないんでしょうね。」
変わらない組織ですが、変わる世の中の影響を受けていることは確かです。私も、やはりネットの影響を感じます。ネットで色々な情報を得やすくなったことでの組織外からの圧力と、組織内の人間が色々な情報を得やすくなった事と、二つあると思います。
「なかなか変わらない組織ですが、端っこがほころび始めている」というイメージです。
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