子どもの非行相談はどこにするべきか
2016.07.06 (水)
公的な組織の非行相談窓口を訪ねたとしても、何も得られるものはないと思います。
なぜなら、彼らは本音が言えない立場にあるからです。相談者の話を聞いて、自分で何かしら感じることがあったとしても、自分の内面を相談者に伝えることはありません。
対応の仕方が決められているので、余計な事はできないのです。自分で判断して自分で動く事ができないのです。相談者から話を聞いたとしても、流れに沿って対応するだけです。
もちろん、彼らも決められた流れに沿わずに対応したほうがいいと感じるときもあると思いますが、実際に決められた流れに沿わないで対応する事は、まずありません。それは、決められた流れに沿わないで対応するということは、自身の責任において動かなければならないからです。
組織において、自身の責任において動く事は、かなりのハンディを負う事になります。何事も組織で動き、組織で対応する社会において、自身の責任で行動することのプレッシャーは、並大抵のものではありません。
だから私は、求められるのは大きな組織ではなく、個人での相談だと思うのです。大きい組織は、たしかに多くの人材を抱えており、実績もあります。しかし、動きが遅く、個々柔軟に動くことができません。
世の中がどんどん変わっていく中で、その時その時に合った対応ができなく、いつまでも過去の体験から抜け出せません。組織が大きくなり、多くの人材を抱えることは、しがらみが増えることを意味するのです。
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