子どもが非行に走らず、社会性を身につける2つの方法について

2016.02.04 (木)

「幼児教育の経済学」という本にはたしか、「人生において成功するかどうかには、幼少期の教育によるものが非常に大きい。」と書いてありました。それは、おおむね以下の内容です。

 

 

「就学するよりも前の段階。もっと幼い段階の、子どもの脳が急激に発達する時期に、教育をほどこすべきである。そして、ほどこすべき教育の内容は、子どもの頭の良さをうながすような認知的なスキルでなない。

非認知的な、根気強さ、注意深さ、意欲、自信などの社会的なスキルを伸ばすことが重要なのである。このことは、アメリカにおける大規模な実験で証明されている。

アメリカでは経済格差が大きく、日本の幼稚園のように就学前教育を受けられない子どもたちが多くいる。その子らに社会的なスキルを身につけさせるための集団生活をさせるコミュニティが必要である。」

 

 

しかしそれとは別に、精神科医であり「愛着障害」など、いくつもの著書を出している岡田尊司氏の本には、別の事が書かれています。それはおおむね、以下の内容です。

 

 

「子どもが社会性を得るには、母親との密接な関係が必要である。母親との信頼関係なくして、子どもは社会という外の世界に出る事ができない。外の世界に出ることが不安だからである。母親との信頼関係があって、初めて子どもは安心して外の世界に出られるのである。

初め、子どもはなかなか外の世界に出たがらないかもしれない。しかし、出たり入ったりを繰り返し、徐々に母親から離れ、外の社会に向かっていくのである。」

 

 

子どもにとって、社会性を得ることが大事だというのはわかります。しかし、どうやったら社会性を得られるのか、その方法が、議論の余地がある所なのだと思います。

 

頭の良さだけで社会を渡っていくことができないのは、誰もが感じている所です。自分の意思を貫いたり、時には周囲と協調を図ったり、といった社会性が、社会を渡る上で必要なのです。しかし、社会性を身につけさせたいからと、生まれて間もない乳児を保育所などの施設に預けるのは、少し安易かなとも思うのです。

 

たしかに保育所を利用する家庭の多くは、「働くため仕方なく」が主な理由だと思います。しかしその裏に「集団に早いうちから身を置けば、子どもの社会性が養われる」という考えが見え隠れしているようにも思います。

 

早くから集団に入れる方法と、母親との関係をまずは強固にする方法、どっちが将来的に社会性を身につけられるのかは、今の所わかりません。

他の家庭に惑わされず、自身の家庭ではどうすべきか、それぞれ考えることが必要です。

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