万引きされたのに相手の親から謝罪がないんですが(1)

2016.08.18 (木)

もし自分のお店で子どもに商品を万引きされたら、お店の責任者としては、その子どもの保護者から謝罪の言葉が欲しいところだと思います。

 

「特に被害届を出すでもないし、だけど謝罪だけは欲しい。」「謝罪してくれたら、相手も子どもだし、後くされなく終わりにする。」「後で保護者が謝罪してくれるならそれでいい。」という考えが、万引き被害にあったお店の責任者にはあると思います。

 

確かに謝罪は大事です。お店の責任者としての考えは理解できます。ですが状況によっては、謝罪こそが一番難しいんだと思います。

 

まず、店側の要求のハードルが高くなる時があります。例えば万引きがあった場合、被害者や被疑者というのは立場の違いであって、決して店側に「被害者」という権利があるわけではありません。ここを店側が勘違いすると、「俺は被害者だ」という権利意識が働きます。

 

「謝罪に来るのが遅すぎる」とか「そんな謝罪の仕方じゃ誠意が足りない」などと要求のハードルが上がる場合があります。そうなると満足のいく謝罪は得られなくなります。

 

次に、子どもの保護者とトラブルになり、関係が悪化することがよくあります。万引きの現場では、万引きをした子どもの保護者は静かに店側に従うかというと、そうではありません。虎視眈々と反撃のチャンスをうかがっている場合があります。

 

「イチャモンをつけられたからつけ返そう」の様な発想なんだと思います。「万引きをしたうちの子どもは確かに悪かったけど、店側の態度が気に入らない」という反撃は王道で、そうなると保護者からの誠意のある謝罪は望めなくなります。

 

謝罪というのは店側にとって、万引き被害の引き際、気持ちを整理する上で重要です。しかし何かしら規定があるわけではなく、万引きをした側の気持ちの問題でもあります。万引きをした子どもの保護者にとってはしてもいいし、しなくてもいいものです。

 

もしどうしても謝罪が欲しいのであれば、「謝罪をさせる技術」が必要になります。

 

(続く)

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