初発型非行とはなにか
初発型非行とは、犯罪の入り口と考えられている、例えば自転車盗や万引きの事を指します。
特徴としてまず、犯罪に至る動機が単純です。万引きだったら、「お腹が減ったから食べ物を盗った。」「お金が足りなかったから、商品を盗った。」「お金を使うのがもったいなかったから、欲しかったおもちゃを盗った。」などです。
自転車盗だったら、「疲れたから自転車を盗った。」「足代わりに自転車を盗った。」「歩くよりも早いと思って自転車を盗った。」「通学に使おうと思って自転車を盗った。」などです。
次に、犯行も簡単にできます。わざわざ計画する必要もありません。思い立ったらすぐに実行できます。わざわざ犯行用具を用意しなくても盗むことができます。ドアをこじ開けるためのバール、窓を破るためのドライバー、必要ありません。わざわざ共犯者を用意して連れてくる必要もありません。自分一人で実行できます。
ですが、初発型非行は「くせ」になると言われています。見つからなければ味をしめ、その後も繰り返してしまいます。罪の意識のハードルが低いので、「ジュース一個くらい、いいかな。」「安い商品出し、いいかな。」と思ってしまいがちです。
お店の店員さんも、見逃してしまうことがあるのだと思います。業務が忙しければ、いちいち万引きに時間やエネルギーを使っている暇はありません。警備員や万引きGメンを雇うのにもお金がかかります。
「くせ」になって繰り返せば、大きな犯罪に発展します。繰り返すうちに、罪の意識のハードルは下がります。「これくらい、いいかな。」と思って犯罪を繰り返すうちに、大きな商品を盗むようになったり、他の犯罪に対しても心理的なハードルが低くなるのかもしれません。
動機が単純で犯行が容易とはいえ、決して安易に対応せずに、対処することが重要です。
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