書評の書き方は、読んでいる途中で書くのがいい
書評やブックレビューというのがネット上にはあふれています。これに挑戦している人が多いのではないでしょうか。なんて書きながら、私も常にブックレビューを書いている一人です。で、最近気づいた、ブックレビューを書くのにいい方法があるので紹介します。もしブックレビューを書いていて、「なかなか続かない」とか「書くことがすぐに無くなる」という方がいたら、試していただければと思います。
私が紹介する方法は、「本の途中でブックレビューを書く」というものです。読んでいる最中に、まだ途中にも関わらず、まだ読み終わっていないにも関わらず、ブックレビューを書いてしまうのです。
これは一番美味しいところをとる、ということです。というのも、本を読んでいて一番気持ちが高まっているとき、文章を書くだけの気持ちが心の中に溢れているとき、というのは、本を読んでいる最中なのだと思うのです。
もちろん、読後には読後なりの気持ちがあります。読み終わった後と、全ての文章を自分にインストールした後に出てくるアップデート感、というのもあります。けれど、それ以上に、本を読んでいるときの高揚感が、ブックレビューを書くのに合っているんだと思うんです。
期待感って言ってもいいと思います。テレビゲームでも、やっぱりクリアしていない時、プレイしている真っ只中、ストーリーの没入している時が、一番気持ちが高まっていると思うんです。昔、ドラクエやファイナルファンタジーなんかのRPGをよくしていたんですが、終わってしまうと、気持ちが離れてしまう面があるんです。
「早く進みたい」
「早くプレイしたい」
「早くストーリーを進めたい」
そんな思いが一番高まっている時が、一番ブックレビューを書くのにいいんだと思います。溢れている気持ちをババっとデイスプレイーに叩き出している時が、気持ちが文章にあふれていて、いい文書ができるんです。高まっている気持ちをブックレビューとして打ち込むからこそ、その文章にも気持ちが宿って、人に読んでもらえるだけのエネルギーが内在するんだと思うんです。だから、本を読んでいる途中でブックレビューを書いてしまうんです。
もちろん、ブックレビューにも色々な書き方があるので、本の内容を具体的に書き出すようなブックレビューの書き方には合わないかもしれません。もっと抽象的な書き方をする人向けではあります。
例えば、「第一章には◯◯が書かれていて、第二章には□□が書かれていて……」なんて書き方をする人には向かないでしょう。一度全部を読んで全容を掴んで、それからその本全体を紹介する、みたいなブックレビューを書く人は、最後まで本を読んでから書くのがいいのだと思います。
けれどそうではなく、「その本を読んだ感想」とか、「その本を読んで何を感じたか」とか、「その本を読んで何を考えたか」なんてのを書く人は、本を読んでいる最中で書いてしまうのが合っているはずです。本を読んでいる最中が、一番気持ちが高ぶっているから。その本から得られるエネルギーを一番受けている時だから。新鮮な気持ちがまだ残っていて、その本に触れた時の気持ちを素直に表現することができるから。
人に会った時も、会って間もない時の方が、その人に対する新鮮な気持ちを明確に持っていますよね。例えばすごく変わっている人、それまでの自分の人生であまり接点がなかったような人に会っても、しばらくすると慣れていってしまいます。徐々に、会った時の新鮮な気持ちが、なんでもないことのように気持ちの中に埋もれてしまうんです。だから、気持ちが化石にならずに、まだ生々しく匂いを漂わせている時の方がいいんです。化石になってしまったら、生々しさも、新鮮さも、表現できそうなものはなくなってしまいます。
動物が死んで、まだ骨になる前のような瑞々しさ、それがまだ自分の中にあるうちに、文章を打ち込んでしまうのです。ブックレビューを書いてしまうのです、そうすれば、打ち込んだ文章にも生々しさが表れて、読んでいる人を動かすような勢いを表現できるのだと思います。
生肉を食べている最中に、食べ終わる前に、書いてしまいましょう。表現してしまいましょう。伝わるはずです。
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