自転車に乗っている際の警察の職質を、回避する方法はあるのか

2017.11.06 (月)

自転車に乗っていると時々、警察官が職質してきます。自転車の防犯登録番号や車体番号を確認して。名前を聞いてきて。持ち物を見られて。

 

 

急いでいるときに限って職質される様な気がしますし、なんだか自分だけ職質されている様な気もします。

 

 

自転車に乗っている際に、警察から職質されるのを回避するうまい方法はないのでしょうか。

 

 

私の考えは「ない」です。自転車に乗っている際に警察から職質されることは、常に付いて回るものです。社会に治安や規律を求めようとすると、どうしても我慢する部分が出てきます。警察からの職質は我慢の部分です。

 

 

古今東西、いつでもどこでもある問いです。「規律と自由、どちらを優先するのか」です。社会に治安や規律を求める代わりに、不自由さを我慢するのか。それとも我慢することを一切なくし、自由で無法な社会を求めるのか。

 

 

警察の職質は、犯罪を未然に防いだり、すでに発生した犯罪を解決するために、ある程度の効果を発揮します。警察の姿を見たり、警察から声をかけられたりして、悪いことを止めようとする犯罪者もいるでしょう。また、警察の職質によって、犯罪者が捕まることもあるはずです。

 

 

「同じ人間を何度も職質してどうするのか。同じ人間を職質していることを、警察は情報共有できないのか。」と思うかもしれません。

 

 

ですが「いついつ誰々を職質した」という情報を共有することには、それほど意味はありません。警察の側からすれば、おそらく「あの人は、このあいだ職質したばかりだから今日は職質しないでおこう」とはならないのです。

 

 

それは、犯罪がいつ行われるかわからないからです。昨日犯罪をしていなかった人でも、今日は犯罪をしているかもしれません。それは実際に今日、職質してみなければわからないものです。警察の側は、市民がいつ悪いことをするかわからないので、何回でも職質するのです。

 

 

それに、警察は一回の職質で相手が犯罪者かどうかがわかるわけではありません。「昨日職質した際には犯罪者であることを見つけられなかったが、今日職質した際に犯罪者であることがわかった。」というケースです。

 

 

犯罪者は、自分が犯罪者であることを隠します。職質されても嘘をつきますし、マズイものは隠します。警察官が職質しても、おそらく犯罪者を見逃しているケースは多々あるはずです。

 

 

一回の職質にかかる時間は、長くても5分程のはずです。もちろん、犯罪者であることの疑いが強まれば職質時間は長くなりますが、疑いがなければすぐに職質を切り上げなければなりません。その間にわかることは限られています。職質相手が犯罪者かどうか、一回ではっきりとわかるわけではないのです。

 

 

職質は、たとえ同じ人間であっても、何回でもしつこくされるでしょう。それは「規律と自由、社会にどちらを優先するか」という問いでもあります。

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