小学生の子どもには、親として何を教えたらいいのか(その1)
小学生の子どもに何を教えたらいいのか、ということについて書いてみたいと思います。方向としては、「何も教える必要はないだろう」という方向になります。だけどこれだけ言ったのでは「何それ?」ってことになると思うので、気になる方は以下を読んでいただければと思います。
まあ前からホリエモンとかが言っているんですけど、「子どもに何かを教えようとするなんておこがましいんじゃないか」っていうスタンスなんです。私もそれと同じ様なスタンスになると思います。
先日、市民プールに行ったんですよ。泳ぎに。それと腰痛がありまして、プールの中でウォーキングをすれば治るのかなって期待がありまして。
そんなプールで見たのが、お父さんが子どもに水泳を教えている様子だったんです。お父さんはガチなんですよ。体格もそうだし、キャップとか水泳パンツとかも競泳用のをつけていて、雰囲気も「水泳やってましたけど」ってな感じ。そんなお父さんが、子どもに水泳を教えているんですね。
二人の子どもに教えていまして、一人は小学校低学年と思しき男の子、もう一人は幼稚園くらいの女の子。市民プールは今やほとんどお年寄りが占拠している状況なんですけど、時々そうでない方々もいらっしゃるんです。
で、教え方が厳しんですよ。「手を伸ばして!」とか「ちゃんとやりなさい!」とか。泳ぎ方とか指定して。どこまで泳ぐとか全部決めて。泳ぐタイミングもお父さんが指示して。女の子はまだ素直で「いやだあ!」とか「面白くなぁい!」とか言っていたんです。が、男の子方はそんなこと言わずにお父さんの指示に従っていましたね。言われる様な泳ぎ方をして。指示された通りの距離を泳いで。指定された通りのタイミングで泳いで。
幼稚園くらいの女の子が嫌だ感をバリバリだしていたのに対して、小学校低学年の男の子は色々な意味で「いい生徒」になっていました。
「知ってるつもり 無知の科学」っていう本があります。私たちがいかに物事を分かっていないか。私たちがいかに知ったつもりになっていて、しかもその事に気付いていないか。ってのを説明している本です。
確かに人間は核兵器を作るまでになって、宇宙にまで行ける様になって、ナノレベルでも色々と操作できる様になって。科学の進歩は素晴らしんですけど、それっていうのは集団としての進歩であって、決して一人の人間がやってきたことではないんですね。
ノーベル賞とかの〇〇賞ってのも個人に対して与えられているものですけど、実はそれっていうのは集団としての功績が大きい。その事を私たちっていうのは忘れがちなんです。一人の人間としては無知な存在なんですけど、他人や、社会や、テクノロジーに補ってもらいながら、科学を進歩させてきたんです。
その「知ってるつもり 無知の科学」っていう本からの影響があるんですけど、教えられて得られるものよりも、教えられて失うものの方が実は大きんじゃないかと思うんです。
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